トム田中に2000万円を投資した人、無事全額返ってきましたか?

トム田中に2000万円を投資した人、無事全額返ってきましたか?

 

オークランドの日本人の間ではちょっと名前が知れている、イーストウィンドという留学エージェント(旅行業とかなんでも)を経営していたトム田中さんが、1ヶ月ほど前に亡くなりました。 私は直接会ったことはありませんが、キャバ嬢として働いていた時の同僚は会ったことがあるそうです。

 

この人は最初は留学エージェントをしていたのですが、移民関係がドル箱だと気付いて、富裕層の日本人を対象に投資家ビザルートでの永住権取得の手助けというビジネスを始めて荒稼ぎしていました。

 

NZには資産10億円クラスの人だけを対象にした投資家ビザというのもあるらしく、お金だけ払って永住権を取りたい人を対象にしたビジネスも盛んです。 私は短期とは言えキャバ嬢時代に色々な日本人経営者を見てきたのですが、ほんッッとみんな胡散臭いですよ(笑)

 

NZで永住権を取るルートは色々とあって、ある意味いちばん簡単なのはNZ人のパートナーを見つけてスポンサーになってもらうことです。技術がある人はそれをアピールしてもいいですね。めちゃくちゃお金がある人はNZの会社に沢山の投資をすることで永住権がもらえます。そこまでじゃなくても、ある程度お金がある人は起業家ビザというジャンルで、NZ内で会社を一定期間経営することで永住権が貰えるパターンもあります。

 

私がキャバ嬢時代に会ったことがある日本人の移民コンサルタント(ちなみに移民アドバイザーという資格はありますが、移民コンサルタントという資格はありません)は、この起業家ビザで何人かの日本人客のサポートをしていました。「私達がしっかりサポートするので、初期投資さえすれば3年後には永住権が取れます」みたいな感じの宣伝文句でカモを釣ります。

 

やり方はこうです。

 

(1) 知り合いが持っているビジネス(飲食店)を自分の客(移民したい日本人)に売る

(2) 自分の部下をそこで働かせてある程度の利益を出す(←これがしっかりサポートの正体)

(3) 3年くらいで永住権が取れる

 

こうやって書くと簡単そうですけど、問題なのがこの(2)の部分です。

 

客が買った飲食店ビジネスを移民コンサルタント(笑)が経営するんですけど、このコンサルっていうかサル達はいっぱしの投資家ぶってるけど、経営はドの付く素人なんです。

 

NZに来たばかりでそんなにオークランドの飲食事情なども知らない私ですら、「え、あの激戦区でジャパニーズレストラン開くの?」とか、「え、あのいつも予約でいっぱいの高級レストランの向かい側に同じ値段帯の高級(笑)ジャパニーズレストランを開くの?」と不安になるレベルの経営判断を次々として、案の定というか、想定内と言うか、どの店もこれ以上ないって言うくらい閑古鳥が鳴いていました。 いちど店の前を通りかかったことがあるのですが、両隣の店は繁盛しているのに、真ん中にあるコンサルが開いた店は、冬の琵琶湖くらい静かでした。

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なんで飲食店を経営した経験もロクにないくせに、強豪たちと真っ向から闘おうとするのか…あ、自分のお金じゃないからですね☆ オリコン1位の連続記録を更新するために、あの浜崎あゆみですらMr.Childrenとかの人気歌手がCDを出す週は避けて自分のCDを発売していたというのに…!

 

赤字を出し続ける店を生き残らせるためだけに、客はどんどん追加費用として資金を投入しないといけませんが、もう最初の時点で成功するはずがない店なので、黒字化ができません。客にとっては底なし沼のアリジゴクです。 黒字化ができなければお客さんはビザが取れません。 ですが大丈夫。コンサルにはまだまだアイデアがありました。

 

レストランを黒字化する上で一番の足かせになるのが人件費です。特にNZは賃金が高いので、ここさえ削れたら大幅に経営成績は上向きになります。

 

奥の手を使う時が来ました。

 

ジャパニーズレストランで雇っている日本人シェフやマネージャーに、「君たちのビザをサポートしたいけど、店が黒字じゃないといけないんだ。残業代払うと赤字になって君たちのビザも危ない。永住権が欲しいなら、協力してくれるよね?」とささやきます。 こうして固定給で残業アンリミテッドの奴隷が誕生するのです。こうすると、帳簿の記録上では従業員は40時間しか働いていないのに、それなりに売り上げのある健康的な収支報告書ができあがります。その裏でワークビザを取って働いている従業員は80時間くらい働いています☆

 

コンサルという名のサルの素人経営判断でみんなが不幸になる(>_<) Win-winならぬ、Lose-loseですね☆

 

ちなみにこれで黒字化しなくてもシェフのワンオペ週7日勤務が奥の手としてまだ残ってます(笑)

 

ワークビザ奴隷の誕生秘話です☆

 

今の話はトム田中さんではありませんが、NZにいる日本人の移民サポートって、めちゃくちゃ探せばもしかしたらあるいはマトモな人もいるかもしれませんが、ヤバい人に当たる確率の方が高いです。そしてトム田中さんに関しても同じような噂をキャバネットワークを伝って沢山聞くので、きっとこんな感じでビザが欲しいお金持ちから集金してたんじゃないかと推測します。

 

今回問題になっているのは、もしかして複数の客から集金したまとまったお金を、トム田中さんが不動産とかそっち方面にツッコんじゃったんじゃないかということと、死亡した後の処理を誰がするか等なにも決まっていなかったことですね。

 

NZ内にいると悪い噂ばかりが聞こえてくるので、在NZの日本人の中でトム田中さんに何かを依頼したりする人はいません。 彼は起業家日誌というブログを書いていて、日本には熱烈なファンもいたみたいです。その中には2000万円ほど彼のやっていた金融サービスにツッコんじゃった人もいたみたいです。

 

おそらく全額戻ってくることはないだろうな~って考えています。

 

いつの時代も羽振り良さそうなキラキラした自分を装う人には要注意ってことですね~☆

 

ツイッターやってるとそんな感じの人が多い気がします☆

 

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