オーストラリア人は移民のことをどう思っているのか2019

オーストラリア人は移民のことをどう思っているのか2019

 

前に大阪ナオミさんが日本か米国どちらの国籍を選択するかで話題になった時、日本でも「何をもって日本人とするか」みたいな話が少し盛り上がりましたね。 私だったら…日本国籍を持っていて日本に住んでるなら日本人でいいんじゃないかと基本的には思います。でも同時に「国籍は韓国で親も韓国人だけど、日本で生まれて日本で育って日本語しか話せない」みたいなケースも日本人って言っちゃってもいいのでは、とも思うんですよね。こういうのって考え始めると難しいですね☆

 

ニュージーランドと同じくオーストラリアも大量の移民を受けいれている移民国家です。一番大きな都市であるシドニーに住む世帯の30%以上が家庭内では英語を使わないというデータも聞いたことがあります。そんな国では、何をもってオーストラリア人とするのか、という基準も日本よりも緩そうです。

オーストラリア人ってどんな価値観を持っている?

YouGov Globalism Projectという世論調査によると、オーストラリア人はどんどん移民に対して寛容的になっているそうです。ですが、残念ながら半数はムスリムに対して悪い印象を持っているとか。

地域とアイデンティティ

「オーストラリア出身である」ということにアイデンティティを見出すオーストラリア人が85%いる一方で、自分達を「アジア・太平洋の人」と思っている人は約半分になります。

 

例えばフランス人やチェコ人などは自分たちを「ヨーロッパ人」と呼ぶのですが、オーストラリア人は自分たちを「アジア・太平洋の人」とは言わず、むしろ「世界市民」と認識しているようです。日本人にも日本を出るまでは自分たちのことをアジア人だと認識しない人もいるので、ある意味似てますね。似てないかな☆

“真のオーストラリア人”とは

「真のオーストラリア人とは?」という質問に対し、54%が「オーストラリアで生まれたこと」といい、45%は「どこで生まれたかなんてどうでもいい」と答えています。そして「親がオーストラリア人であること」と答えたのは34%でした。残りの人は「親の出身はどうでもいい。」と思っています。 「オーストラリア国籍を持っていることが重要」と答えた人は約90%。そして「英語を話すこと」と答えた人は約80%です。 逆に20%は「言語はそこまで重要じゃない」と思っているのでしょうか。

私が思うに、「親が日本人であること」が日本人の条件だと思う人って多いんじゃないでしょうか。完全にイメージですけど、日本人って血を重視する気がします。私が田舎出身だからそう思うのかな?

LGBTQの受け入れ

年齢によって大きく分かれるみたいですが、とりあえず54歳までの人達の7割は「同性愛?いいんじゃない」と答えています。55歳以降の人達だと6割まで下がるようです。それでも日本より多そうですけどね。 

同性愛者に対しての態度は、日本でも50歳くらいを境目に大きく変わっているそうです。アジアではまさかの台湾が同性婚合法化を一番最初にしました。日本の場合は、世代ごとに見ると50歳までは「同性愛、いいんじゃない?」っていう人が過半数なんですが、50歳以上の人達になるとこれが逆転します。今の国会議員の平均年齢が55歳で、70歳以上の選手もまだまだいるので、国会では「同性愛反対」というスタンスが多数派でしょうね。この人達が無事に死に絶える10年後くらいにようやく同性婚合法化の話が出て、でも一度議題にあがれば、そこからは合法化まで一気に決まりそうですね。

ちなみにトランスジェンダーに対しても、オーストラリア人は35歳以下の人は6割が「いいんじゃない」って思っているようですが、それより上の人はまだ少し抵抗があるようです。

宗教に対する気もち

45%のオーストラリア人がキリスト教を好意的に見ていて、「あまり好きじゃない」と答えたのは20%でした。が、イスラム教に対して「いいね」と思っているのは10%だけで、50%以上のオーストラリア人がイスラム教に対して何らかのネガティブな気持ちを抱いているようです。 実は一番嫌われていない宗教は仏教で、ネガティブに見ていると答えた人はキリスト教よりも少ない15%でした。

「人種を超えた友達はいない」が半数

オーストラリアは「オーストラリア人であることに親の出身地は関係ない」と答えた人の割合がアンケートを取られた23ヶ国のうちで第2位でした。ただし、「異人種の仲のいい友達はほぼいない」と認めている人も半数近くいます。でも逆に考えると、半数は異人種の友達がいるってことですよね。これは結構な数じゃないでしょうか。

「別にそこまで親しくない友達」くらいまで友達の条件を緩めても、24%が「自分と異なるグループの友達はいない」と答えています。勘ですけど、これは恐らく田舎に住んでいる人じゃないでしょうか。移民は都会に集まるので。

 

ところで、これらの数字は他の国々と比べるとかなり多い方らしいです。オーストラリアは人種差別の国ってよく聞きますけど、データで見ると、なんだ、意外とみんな仲いいんですね!

ナポレオン・ダイナマイト

この結果で思い出したのが、私が(たしか)高校生だった頃に観た「ナポレオン・ダイナマイト」という映画です。邦題が当時流行っていた電車男に便乗した「バス男」というもので、そのせいで「日本一最悪な邦題」と言われすごく叩かれていました。

ナポレオン・ダイナマイト (字幕版)

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好き嫌いが別れるシュール系コメディですが、私はそのなんともいえない空気に大ハマりしました。主人公のナポレオンはクラスで一番イケてないオタク系高校生男子で、みんなからイジメられたり、からかわれたりと散々な高校生活を送っているのですが、メキシコからペドロが転校してきて友達になることで、少しずつ生活がカラフルになる…というストーリーです。

“Vote for Pedro”というフレーズは一時期流行った

なんでこの映画を思い出したのかというと、ギャグシーンの連続に隠れて分かりづらいのですが、この映画も実は異人種との交流で登場人物が救われるのがテーマになっている、って誰かのレビューで書かれていたからです。映画に出てくる主人公の兄や叔父も、主人公と同様にリア充の反対のような存在で、自分の属する白人グループからは相手にされません。主人公はメキシコ人のペドロに、兄はチャットで会った黒人の女性に、叔父はアジア人の彼女に、それぞれちょっと救われるんです。 

日本語の予告動画を探したのですが残念ながら見つかりませんでした。英語版を見てもなんの映画かわかんない…、というかストーリーらしいストーリーがない映画だから、短い予告編じゃどちらにしろあまり楽しさは伝わらないんですよね(笑)でも機会があればぜひ見てくださいね☆

 

オーストラリア人の話をしていたはずなのに昔の映画の宣伝になってしまいました。

まとめると、オーストラリア人という人達は

・同性婚を支持し、

・2世代目の移民はオーストラリア人と認めつつ、

・でも過半数はイスラム教が苦手

ということでした☆

 

参考元ニュース

www.theguardian.com/world/2019/may/04/australians-accepting-of-migrants-but-negative-towards-islam-poll-finds