コロナ後のニュージーランド永住権、条件はどうなる?

コロナ後のニュージーランド永住権、条件はどうなる?

コロナ後のニュージーランドへの移民はより厳しくなる

 

みなさんコロナ自粛どうお過ごしでしょうか? ニュージーランドではロックダウンが1ヶ月半続きました。私はその間ずっと家で過ごしていましたが、政府から補助金みたいなのが出たのと、家からできる仕事もあったので生活はなんとかできてましたー! というか、普段よくしていた外食が全然できなくて、強制的に自炊モードになっていたので、むしろちょっと貯金できました☆彡 ちょっとですけど(笑)

 

このロックダウン中に余りある時間を使って自分磨きをすればよかったんですが、私は見事に6週間ダラダラとネットフリックスや漫画を観たり、完全にインターネット中毒者として過ごしてしまいました。なかなか人生思い通りには行きませんね☆彡 How to get away with murder面白いですよ!

 

いずれニュージーランドで永住権を取って移民したい私にとっては、このパンデミックがこれからの仕事とかにどう影響していくのかとっても気になるところであります!

 

これから4年は大量失業時代

ニュージーランドでは、約285万人いる労働人口の8%近くが観光業に従事しています、というかしていました。コロナ前まで。その観光業ですが、客の60%以上が外国人です。今後少なくとも1~2年、最悪5年間くらいは外国人観光客が戻ってこないとなると、単純計算で、現時点でツーリズム業界で働いている人の6割(およそ14万人)が仕事をなくすことになります。その人たちはどこへいくのか。おそらく似たようなホスピタリティ業界(飲食)に走るのでしょうが、ホスピタリティ業界も大きな店が潰れたり、大幅なリストラが行われています。一時的ですが人が足りていないのが農業です。ただ、これはいわゆる季節ワーカーといって、夏だけ、冬だけのポジションなので、根本的な解決にはならないし、大量の失業者を受け入れるような大きな皿ではありません。 それに解雇の波は業界の壁を越えて全体にじわじわと広がっています。大学で働いている私の知人も先日クビになりました。

 

仮に今回のコロナ騒動で20万人が失業したとします。特に長期間の教育もなしにそれらの失業者を受け入れることができる代表格がホスピタリティ業界なんですよね。でもそこもパンク寸前。これが外国人にとって何を意味するかというと、今現在レストランやホテルで働いていて、運よくクビを免れた外国人も最悪の場合、次のワークビザの更新ができなくなるということです。キーウィが失業してんだぞ!? なんで外国人にワークビザ出すの!? っていうことです。私もいまだにワークビザなので、次はやばいのかも…って心配です☆彡 しかも私の仕事、どっちかっていうと誰でもできる事務仕事ですし…(笑)

ニュージーランド財務省が出したロックダウンの長さ別の4つのシナリオを書いたレポートによると、最も楽観的なシナリオで今年の失業率が13%を超え、来年になっても8~9%までしか回復しません。元の水準に戻るのは5年後と言われています。

 

コロナ前からも段々と永住権の条件を厳しくしてきたNZ移民局ですが、これからは更に厳しくするでしょうね。 ニュージーランドの新聞でも、「これまでずっと移民に頼って人口を増やしてきたけど、そろそろ理想の人口というものを考えてもいいころじゃないか?」と言った意見が出てきました。オーストラリアには65万人ほどのキーウィが住んでいますが、その一部は今回のパンデミックをきっかけにニュージーランドに帰ってくると言われています。ニュージーランドはこれから5年ほど、労働者が余る国になります。予想ですけど、「ワーホリでニュージーランドに来て、レストランやホテルなどからワークビザを取って永住権を取る」というシナリオは、これまで以上に絶望的になるでしょう。15年前くらいまではできたらしいですけどね。

 

コロナ後も永住権が取れる職種

そんな大失業時代にも永住権につながる仕事はあるのかというと、当然あります。非常につまらない回答ですが、コロナ前と同じで、IT系やエンジニア、医療関係などの、高い専門性を持つ仕事です。観光業やホスピタリティ業界からはじき出されたキーウィ達、若ければ学校に行き直すという手もあるんですけど、高齢の人たちはそのままリタイアしちゃうんじゃないでしょうか。 そして学校に戻れる若い人たちも、(すごい偏見ですけど)理系の勉強はしません。私、若いキーウィとたまに話すんですけど、彼らの理系に対する嫌悪感はすごいものがあります。ギリギリでメカニックとかにはなろうと考えるのかな。でもIT系には抵抗がある(笑) ということは、結局はこのあたりのオタクっぽい分野はオタクのキーウィかオタクの移民に任せるしかないんです。

ただ、NZ政府としては今めちゃくちゃ欲しいのはベーシックな技術を持った移民ではなく、「とにかく高給を稼ぐ人」です。税金集めないといけないですからね。なので、いま噂されているのは、永住権につながる給与水準を職業レベルごとに決めるんじゃなくて、もうちょっと一括で時給$40以上とかにしようか?っていう議論です。 これももう少ししたら更新情報が出るらしいでの、また出たら更新しますね!

 

treasury.govt.nz/publications/tr/treasury-report-t2020-973-economic-scenarios-13-april-2020-html#section-1