どこかの王子「俺は王子だぞ!お茶をいれろ!」
- 2018.09.15
- 豆知識
サラーム☆ ダリ語でこんにちは~☆
日本人のセクハラおじさん達の話で思い出しましたが、私が語学学校に通っていた頃、クラスメートに王子がいました。どこの王子か忘れたけど、おそらくサウジアラビア(?)
語学学校のクラスメート達で軽く持ち寄りパーティー(potluck ポットラックといいます)をしたある夜の話です。
私がほろ酔い気分でJim Beamというお酒を飲んでいると、となりに王子が座ってきます。
王子「お前、お茶いれてこい。」
なんということでしょう☆
この男は異国の地でも自分の国と同じように振る舞えると思っていたのです! 異国の地でもホームと同じような感じで女の人がなんでもやってくれると思っていたのです! 10歳くらい年上のこの私に指図していいと思っていたのです!
洗礼を与えなくては!
と、別にそこまでは考えなかったのですが、普通にカチンと来たので無視
王子「おい、俺はお茶がほしいぞ」 ← 昭和の父?
私「自分でやりなよ☆ 私に話しかけないでね☆」 ←ちょっと意地悪すぎ?
王子「俺は王子だぞ!」
いきなりですけど、ナタリー英語の時間です☆
「俺は王子だぞ」を英語に訳してみてください。
・
・
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- I am prince.
- I am a prince.
- I am the prince.
どれが正解でしょう?
日本人の苦手な冠詞!
もちろん私も苦手です☆
ちなみにこの王子は
(3) I am the prince!
って言いました☆
そこで親切な私は訂正してあげました。
私「違う。オマエは a prince だ! the じゃなくてaなんだよ(>_<) 分かったら自分で茶をいれてこい!」
中東の国家って一夫多妻のせいで王子多すぎなんですよね。 メタルスライムくらいの希少価値ですね。 つまり珍しいは珍しいけど、探せばその辺にいるレベル。 犬も歩けばスティックにヒットするくらいのレベルでいます☆
- I am prince.
- I am a prince.
- I am the prince.
↑この3つ。どれも日本語に訳すと「俺は王子だ!」ですが、ニュアンスはかなり変わります。
(1) I am prince. の場合
「俺は“王子”(という名前の男)だ!」
(2) I am a prince.
「俺は(複数いるうちの一人の)王子だ!」
(3) I am the prince.
「俺は(唯一の)王子だ!」
中東(サウジとか)は王子がめちゃくちゃ沢山いるので、(3)は間違いです☆ 答えはいつも1つ…ではないですけど、相手が中東の王子の場合は、たいてい(2)が正解です! (ただし、彼が「この語学学校で唯一の王子だぞ!」という意味で言っていたのであれば、(3)のthe princeが正しいですね☆)
冠詞はシチュエーションによって意味も使い方も変わるので難しいですけど、aが付いたら「いくつもあるうちの1つ」、theがついたら「オンリーワン」っていう場合があることを覚えましょうね☆
同じように、日本人がよく言う「my friend」という言い方にも注意です!
ボブに「昨日何してたの?」 と聞かれて、
あなたが「友達とカフェに行った~」と答える時、
I went to the café with my friend. と英語で言ってしまう人。
この文には2つの問題があります! どちらも同じ問題ですけど。
まず the café これは、訳すと「そのカフェ」です。これは、「いつもいくお決まりのカフェがあって、ボブがそれを知っている」とか、要するに「ボブがどのカフェのことか知っている」場合じゃないと、ボブからしたら「いきなり“そのカフェ”って言われたけど、どのカフェ?」状態になります。 日本人はやたらとtheをつける癖があるんですよね☆
次の問題はmy friendです。 このmy friendという言い方も日本人はよくするのですが、これもボブが「あなたがいつもあそぶ友達が誰か」を知っていないと、「あなたには一人しか友達がいない」という印象を受けます。theと同じで、いきなりつけると「唯一の」みたいなニュアンスになっちゃうんです☆
最初にA friend of mine と言っておけば、「複数いるうちの1人の友達」という意味になります。その後だったら、My friendで会話を続けてもOKです(^^)
なので、「昨日は友達とカフェに行きました。」は
I went to a café with a friend of mine. と言うのが(大抵の場合)正解です。
ここまで書いておいてアレですけど、こんな細かいこと気にしなくていいです(笑) 「ちょっと変な英語」くらい、みんな許してくれます(笑)
でも、もっとちゃんと知りたい。なるべくネイティブに自然に聞こえる英語が話せるようになりたいって人のために、実は冠詞について、ネイティブの視点から詳しく書いた本があります。
日本でずっと英語を教えてきたアメリカ人が書いた「日本人の英語 (岩波新書)」という本です。
すごく有名で、英語話者と日本人の感覚の違いをかなり細かく分析した本です。有名すぎて、今まで完全にスルーしてましたが、最近キンドルで読みました。
前まですごく適当に使っていたa the等の冠詞を、この本を読んでから少し意識するようになりました。 途中からどんどん細かくなるので、結局最後にはまたよく分かんなくなったんですけどね(笑)
前半部分は「へ~そうなんだ~すご~い☆」って素直に学べる部分が沢山あったので、1度英語の勉強に飽きたら読むのをお勧めします☆ cowやpigはbeefやporkになるのに、なんでchickenはchickenのままなのか…とか英語に関する面白いことが色々書いてあります☆ オススメです!
こんな人が書いています。
- アラサーでNZにワーホリに来ました☆ 頑張って外国で生活してみます☆
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