海外で治験バイトに手を出してしまいました☆ ―治験レポート―
- 2018.02.08
- NZでお仕事 NZ役に立つかもしれない情報 アラサードロップ(日記)
サラーム☆ ダリ語でこんにちはナタリーです☆
ちょっとした事情で3ヶ月後くらいまでにまとまったお金が必要になりました☆
ですが私の受付バイトの時給だけじゃ心配…
あ~どうしよう~なんでどうして私はIELTSなんて受けちゃったんだろう~(しめて$385チャリーン♪)と困っていた年始、ネットで治験のバイト広告と出会いました(笑)
条件と報酬
報酬 $3000 (←!!!)
内容:3日間の入院とその後7回の通院(一回当たり1時間ほど)
募集要項(以下の全てを満たす人)
健康な18歳以上55歳以下の男女(妊娠していない)
BMIが18 – 29 の間
違法ドラッグを過去に使用したことがない
という、普通の人なら余裕でパスできる条件です☆
電話審査
メールで申し込むと、翌日電話がかかってきました☆
リクルートの人「じゃあ簡単な質問をしていくね。身長体重は?」
私「ええー、16xcmで5xkgです。」
リクルート「あなたはXXXにかかったことある?」
私「パードン?」
リクルート「XXXていう病気なんだけど」
私「もう一回ゆっくり言ってくださぁい☆」
リクルート「ルキミア」
私「スペルは?」
リクルート「L E U K E M I A」
私「(辞書でチェック!)白血病!ないです!」
リクルート「よかった。それならOOOは?」
私「ぱーどん?」
リクルート「(チっ…)ティー・ユー・ビー…」←何回か目でイラついてるのを確かに察知☆
私「(辞書でチェック!)TUBERCULOSIS、結核!ないです!ノーアイドント!」
以下この問答を30分ほど… 最後まで付き合ってくれたリクルートのナース(?)に感謝(笑)
その2週間後に実際に血液検査などをして実験の適正を調べることになります☆
予約した時間に病院に行って、尿検査・血液検査・身長体重測定をされた後(ちょっと太ってた)、医者と面談です☆ 電話で聞かれたこととほぼ同じ内容を質問された後、実験で使われる薬についてじっくり説明されました☆ 私はスマホの辞書を使いつつ話を聞きます☆ とにかく私にとって聞きたいのは1点☆
重大な副作用や後遺症はあるのか☆
医者「うーん、そりゃ副作用は当然あるけど、ここ20年で一番ひどかったのが肩から腕にかけて大きくかぶれが出て、1ヶ月ほど仕事ができなくなった人がいたくらいかな。でもその時もちゃんと薬の会社が全部補償金を出してくれたよ。休んでた間の給料含めてね。」
私「へ~それで、今回の薬は?」
医者「今回の薬はね、効いてる間は個人のメンエキリョクを下げる効果があるから」
私「メンエキリョク?スペルを…」 ← 知らない単語ばかりで反省
医者「IMMUNE SYSTEM」
私「(辞書を引く)イミューンシステム 免疫! つまり…ということは?」
医者「風邪とかにかかりやすくなるし、症状もひどくなる。」
私「それは恐いですね! 長期的な影響は? 死ぬの?」
医者「死なないよ(笑) この新薬は既にある市販の薬と仕組みは同じで、効果は割とすぐ切れる。長期的に何かあったとかの報告はないから、何もないと思うけど、それを調べるのがこの実験の目的だよね。」
私「(なんか大丈夫そう?)はーいありがとうございます☆ やりまぁす! 私は目先のお金のために自分の健康を売りまーす☆」
医者「うん。1週間後に結果が出るから、それで連絡するね。」
検査合格
一週間後に検査結果のメールが来て、無事パスした私は治験バイトができるようになりました☆
流れとしては、金曜の朝から入院、そのまま土日を院内で過ごして、月曜退院という感じ☆
タオルはあるけど着替えはないから3日分の着替えと、シャンプーなどは持ってくるようにって書いてあります☆
Wifiはあるから、パソコンを持ってきてもOK☆ もちろん持っていきます☆ というか、実はこの記事、病院のベッドの上で書いてます(笑)
入院Day 1
今日はタクシーを使っていいと言われたので、朝にタクシーで病院まで行きました☆
着いたらラウンジに連れられて、そこで待つように言われます☆
その後しばらくしたら名前が呼ばれて、自分のイニシャルの名札が付いたベッドに連れて行かれました☆
そこで血圧や採決や体温測定、アルコール検査、一通りの最終チェックをして、さらに3時間ほど待機☆
昨日の夜から血液検査のために断食していたので、お腹が空いてヤバかったのですが、採血後のこの時ようやくランチを貰いました☆
待ってる間に自分のファイルを眺めてました☆ 前回の血液検査の結果が書いてあります☆ だいたい正常値だけど、コレステロールが少~し高めなんですね☆
その後「最終検査もパス」という知らせが来て、そのまま入院となりました☆
入院が決まったらまず腕にカニューレという、点滴の針みたいなものを入れられて固定されます☆ これを入れておくことで、採血の度に注射しなくてよくなるのですね☆ 採血する時は、カニューレの先のキャップを開けて、試験管につなぐだけで血が採れます☆
初めの頃は違和感がありましたけど、すぐに気にならなくなります☆ シャワーするときは腕にサランラップを巻いてシャワーします(笑)
その後、ベッドに横になって、ナースの人達が私の下腹部に実験用の新薬を注射しました☆
一瞬チクっとしましたが、特に痛みはありません☆ どんな副作用があるかちょっと恐いけど、それでも$3000のために魂を売ります(笑)
その後1時間ほど安静にして、晩ごはんをいただきました☆
ご飯を食べるのにもルールがあって、決まった時間に食べ始めて、決まった時間に最後の一口を食べないといけません☆ それぞれの人によって時間が違うので、他の治験のボランティアと一緒に食べることはあまりなく、基本的にみんなそれぞれ別々に食べます☆
私は朝から晩まで沢山食べる人間なので、味はともかく、量には不満がありまくりでした☆ お腹が膨れるまでご飯食べたいっ☆
晩ごはんの後に一度採血と心電図・血圧を測って、その後また少量のおやつが出ました☆ もう後は寝るだけなので、今日はこれで寝たいと思いまーす☆
入院Day2
今日、10人くらいいるモルモットの中、私ともう一人だけ軽い頭痛が出ました☆ 実はちょっとこの実験に参加する前から風邪っぽいな~って思ってたんですけど、実験用の新薬が私の免疫力を下げるというなら、そのせいで風邪がぶり返してきたのでしょうか☆
頭痛と、熱が出た時に感じる関節痛もあります☆ ナースの人に伝えると、心配してくれて、湯たんぽをくれました☆ 沢山お水を飲んでねって水も与えられます☆ 今日はベッドで小説を読んだり、ネットをしながらごろごろ過ごしました☆
ちなみに入院中の一日のスケジュールはこんな感じ↓ 本当はもう少し分刻みで時間が決まってますが(笑)
8:00 副作用チェック(大丈夫?とか聞くだけ)
8:30 心電図・血圧・体温チェック 採血
9:00 朝食
9:25 朝食終了
12:30 カニューレ洗浄 (カニューレは採血用の腕に挿す排管。それを通して殺菌済みの蒸留水を静脈に注入)
13:00 昼食
13:30 昼食終了
16:30 カニューレ洗浄
17:00 副作用チェック
18:00 夕食
18:30 夕食終了
20:30 心電図・血圧・体温チェック 採血
21:00 おやつ
21:15 おやつ終了
これらのスケジュールさえ守って、院内から出なければ、基本的に何をしてても大丈夫です☆ テレビはもちろん、ビリヤード台とかプレステとかもあるので、友達と遊ぶのもいいですよね☆ 私は特に誰とも絡まずにベッドでずっと本読んでました☆
細かい決まりは実験によって変わると思いますが、今回の実験ではカフェイン摂取とカロリー摂取のタイミングが完全に管理されていました☆ カフェインは全面的に禁止なので、カフェインを抜いたデカフのインスタントコーヒーしか飲めず、それも食事の時間内しかダメでした☆
そして毎回の食事の量が(私にとって)とにかく少ないので、私は食事の際にデカフのコーヒーを必ず入れて、それに砂糖・牛乳を多めに入れたりしてカロリーを稼いでいました(←ダイエットのチャンスだったかもしれないけど、精神的に飢餓状態だった)☆
書いてて思ったんですけど、今日の頭痛はもしかして急にカフェインを抜いたから起こったのかもしれません☆ 私は普段はコーヒーを一日最低3杯は飲むカフェイン中毒なのに、急にカフェイン断ちをしたから、体が過剰反応したのかもしれませんね☆ こういうの、英語でcaffeine withdrawalっていうらしいです☆ カフェイン断ちによる離脱症状(笑)
これを書いている夜、まだ熱っぽいんですけど、水を沢山飲んだら頭痛はとりあえずおさまりました☆
それではまた明日☆ おやすみなさーい!
今日のご飯☆
そして最後の日
変な薬を注射されたのち、3日間入院して寝てるだけの楽なバイトが終わりました(笑)
入院一日目こそ心電図とったり色々とスケジュール一杯だったんですけど(といっても私は寝てるだけですが)、二日目以降は朝晩2回の採血とご飯食べるだけと言う、かなり楽勝な日々でした(笑)
きっと試す薬によっては副作用ひどくて入院中ロクに動けなくて寝てるだけ…ってこともあるんだろうな~と思いますが、今回私に打たれた薬はそれらしい副作用もなく、2日目に少し熱っぽくなったくらいで、そこから一晩寝た3日目には全く普通の状態に回復していました☆
私と一緒に2日目に頭痛が発生したモルモットのおじさんも、3日目には元気が出て、他のモルモット達とビリヤードをしたりしてました☆
コンセントの近くでフランス人のモルモットがパソコンを広げて何かしていたので、私も同じテーブルについて、自分のブログとか書いていました☆ パソコンで夢中になりながら何かをしているフランス人のモルモット☆ 彼はNZで博士号をやっている生徒らしいです☆
私「今、レポートとか論文を書いているんですか?」
ラ・フランス「いや、ファイナルファンタジー7やってる。」
まさかのファイナルファンタジー7! 私も昔少しだけやったよっ! なんかストーリーとか雰囲気が暗くて途中でギブアップしたけど☆ 調べたらこのゲーム出たの1997年! 20年前のゲーム☆ ←ちょっとテンション上がりました(笑)
ニュージーランドの治験バイト病院で日本のゲームやってるフランス人に会えるとはね☆ これがグローバリゼーションってやつですかね☆
他のモルモット達はみんなウェスタン系の方で英語がネイティブもしくは準ネイティブレベルなので、私は入院中基本的に自分のベッドで本読んだりして他のモルモット達とあまり絡まなかったんですが、この最後の3日目の夜だけは他の人達と一緒に映画観たりして、英語分かんないなりに楽しかったです☆
そして何事もなく今朝、最後の採血をして退院しました(笑)
これから7回くらい一回1時間の通院があって、それが全部終わったら報酬が支払われます☆
通院期間が2ヶ月くらいあるので、他の街に引越たり、帰国はできませんね☆ 通院を逃したり、遅刻したりすると報酬が減ります☆ 旅行に行く予定がある人はやめておきましょうね!
3日目に食べたもの☆
退院後、私はその足でまずカフェイン入りのコーヒーを飲み、友達に付き合ってもらってヤムチャに向かいました(笑) この3日間の入院でまったくアジア系の(つまり醤油系の)料理が出なかったので、心と体が醤油系の味付けを渇望してました☆
まだ報酬もらってないのに散財を始める破滅型の私です☆
そして、最後の通院の1週間後(つまり退院から2ヶ月半後くらい)に税金を引かれた分の約$2600が振り込まれました☆
こんな人が書いています。
- アラサーでNZにワーホリに来ました☆ 頑張って外国で生活してみます☆
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