日本で働いていたアメリカ人が経験した辛い仕事

日本で働いていたアメリカ人が経験した辛い仕事

キオラー☆ マオリ語でこんにちは~☆

 

先日誘われてもいないパーティーに参加して、そこにあるものを食べていたら、近くにいた人に「日本人だよね?」って聞かれました☆ 

彼はショーンという名前の、ニュージーランドに住むアメリカ人で、かつて日本で英語教師をしていたそうです。

 

私「日本で働いてたのはいつ頃ですか?」

 

ショーン「10年以上前に3年くらい。」

 

私「え~なんか日本語喋ってみてください☆」

 

ショーン「全然話せないよ(笑) 単語なら少し言えるけど アシュタ(明日?) とか マッスグ とか、サイキョウセンとか」←サイキョウセンって何?(笑)

 

日本にいるのに日本語話せない外国人ってアメリカ人に多い気がするけど、私の偏見かな?

 

私「どこで英語教えてたんですか?」

 

ショーン「東京。Nova」

 

私「英会話のNova!昔はCMとかよく聞いたような…でもNovaってたしか破産みたいなことありませんでしたっけ? まだあるのかな?」

破産したけど、復活したよ 僕の名前はNovaうさぎ、Nova詐欺じゃないよ

ショーン「うん、俺がいた時にちょうど破産騒ぎになって、それで俺は別の学校に転職して、その1年後に大学院行くためにアメリカに帰ったんだ。日本に行ったのは大学院の学費を稼ぐためでもあったからね。」

 

私「日本で英語教師になるのって簡単でした?」

 

ショーン「応募条件が大学卒の英語ネイティブスピーカーってだけだからね。大学さえ出てれば誰でもなれたんじゃない?」

 

しかも労働ビザの関係で月給にして25万円以上は保障されてるし、やっぱり英語のネイティブスピーカーって特権階級…☆

 

ショーン「でも、日本で外国人が英語教師以外の仕事をしようと思ったらかなり難しいからね。そんなに恵まれているわけでもないよ。」

 

私「それもそうだよね。 日本での暮らし、楽しかったですか?」

 

 

ショーン「うん。生徒と友達になっちゃいけないっていうルールがNovaにはあって、最初半年くらいはそれを守ってたんだけど、実際は他の教師も生徒もそんなにルールを気にしてないことが分かってね。それから生徒の一部と外でも遊ぶようになって、その辺りから楽しくなってきたよ。」

 

私「そんなの守るなんて、真面目だったんですね。 お仕事は楽しかったですか?」

 

ショーン「慣れたら楽だったよ。そんなに疲れることもないし。」

 

私「大変だったこととかは?」

 

ショーン「あのね、生徒の中に一人だけ、ちょっと問題があるというか、脳に障害がある子がいて、その子は中学生くらいの年齢の男の子なんだけど、1日しか記憶を保持できない記憶障害を持ってたわけ。」

 

私「ちょっとどころか大問題ですな☆ え、じゃあ何しにその子はNovaに来てたの?」

 

ショーン「親が休憩するためだと思う。Novaで2時間くらいその子が時間つぶせるように、Novaに通わせてたんだと思う。その子が来るのは昼間だから、先生はほぼ確実に空いてるからね。」 

 

※Novaの授業は先着順なので、仕事が終わった夕方などの時間帯は授業のコマがすぐに埋まってしまい、授業を受けられない人が沢山いたらしいです。授業チケットに有効期限があるのに、期限内にチケットを使いきれない人が続出。それが大きな問題になってNovaの破産につながったとか。

 

私「え、じゃあ前日と同じ授業を…?」

 

ショーン「前日どころか、1年間ずっと同じ授業。あの時、自分は世界で一番意味のない時間を過ごしてた気がする。教えてる方はつらいよ。本人は毎回楽しんでたみたいだからいいけどね。」

 

そりゃあ、その子によっては毎回新しい授業だからね☆ なんかこの記憶障害を持つ女性が主人公のすごいロマンチックな映画があった気がするけど、現実はなかなか…

私「その子の授業は何回くらいしたんですか?」

 

ショーン「50回以上やった。毎回同じ内容を。」

 

私「オツカレサマ」←英語にない表現なので日本語で言った

 

ショーン「アリガトウネ」