話し手の確信度を表す助動詞の使い方を、生き別れになった母を探す娘が説明します

話し手の確信度を表す助動詞の使い方を、生き別れになった母を探す娘が説明します

英語で「たぶん」と言う時、maybe や probably, アメリカ英語を話す人なら perhaps とかの単語を使うことが多いでしょう。

それらを使わずに、助動詞だけで話し手の自信・確信を表す表現を覚えてみましょう♪

 

助動詞というのは、動詞とセットで使うことで動詞に補助的な意味を持たせる単語のことです☆ 例えばcan なら「~できる」という意味を持っているし、must なら「~しないといけない」という意味を持ってます。

 

I dance. 私はダンスをします。 (danceが動詞です)

I can dance. 私はダンスができます

I must dance. 私はダンスしなくてはいけません

 

danceという動詞の前に助動詞を置くことによって意味が変わりますよね! ここまでは誰でも中学校で習っていますね!

 

でも助動詞はこういう使い方の他に、話し手の確信度を表すという使い方もあります。

 

He can come. は

  • 「彼は来れるよ。(可能)」の他に、
  • 「彼は来ていいよ。(許可)」
  • 「彼は来るかもしれない。(可能性)」

という3通りの意味があります☆ どの意味で言われているのかは、前後の文脈でしか判断できません。 こういうのも日英・英日の機械翻訳をさりげなく難しくしてるんですね。

 

今日は、この3番目の「彼は来るかもしれない。」のように、話し手の確信度を表すのにどの助動詞を使ったらいいのか説明します!

 

でも詳しく説明すると私が眠くなっちゃうのと、実は知識がないことが露呈してしまうので、さらっといきます☆

 

よし子の物語 ~助動詞を捨てたい~

~あらすじ~

よし子は生まれてすぐに今の両親に養子として引き取られました。自分の本当の母親が誰なのか、生きているのかどうかすらも知りません。育ての親は本当に自分によくしてくれるから、自分の本当の母親に興味はあるけれども、育ての親に自分の母親について聞くのはなんだか抵抗がありました。それは彼らを裏切る行為のような気がしたからです。ちなみに父親に関してはなぜか自分でも驚くほど興味がわきませんでした。

 

よし子は20歳になり、とある情報筋から自分の本当の母親が隣町に住んでいることを知らされます。母親について分かっていることは、年齢が40半ば、身長は160cm、結婚しているらしいということだけ。

 

ある日、よし子は意を決して隣町に電車で行きました。

 

Could, Might 

ホームに立つよしこ

駅で身長が160cmで年齢が40半ばくらいの女性を見かけるたびに、「もしかしたらあの人が私の母親かも…」と思います。

 

こういう時、助動詞の might か could を使います。

 

She could (might) be my mother.  「あの人が母親という可能性もあるよね

 

確信度は5 ~ 10% くらいです。「そういう可能性もなくはない。」くらいのニュアンスです。

 

May, Can

またある時、よし子は母親の住んでいるらしいマンションの情報を手に入れます。 よし子はそのマンションに行ってみます。 大きなマンションなので、住んでいる人は多いのですが、身長160cmで40半ばの、しかも顔つきがなんとなく自分に似てる女の人が出てきました。

「この人、私の母親かも?」

 

この時に使う助詞は may か canです☆

 

She may (can) be my mother. 「この人、私の母親かも?」

 

確信度は40 ~ 50 %くらいです。「そういう可能性は多いある」というニュアンスです。

 

Should

なんとマンション情報はガセでした。フェイクニュースでした。よし子は今度はちゃんとした筋から、母親の住んでいる一軒家の住所をゲットします。 結婚して、1人息子と一緒に3人で暮らしているようです。よし子は勇気を出してその住所まで来ましたが、ピンポンを押す勇気が出ません。表札を見ると、家族3人の名前が書いてあります。そのうちの一つが女性の名前です。 

「この人が私の母親のはず。」

 

ここで使うのは should です。

 

She should be my mother. 「この表札の女性が私の母親のはずだよね。」

 

確信度は80% 「きっとそうだ! そのはず!」

 

Must

結局ピンポンを押す勇気が出ないまま立ち往生していたら、玄関から女性が出てきました。 年齢は40半ばくらいで身長は160cmです。顔がよし子にそっくり。 よし子のテンションがあがります。「この人だ…絶対この人が私の母親だわ。」

 

こういう時に使うのが must です。

 

She must be my mother!  「彼女は私の母に違いない!」

 

確信度は95%  「~に違いない!」

 

 

「あなたは私の母親ですよね? 20年前に私を捨てましたよねっ?!」とその女性につかみかかるよし子、よし子を見た女性はその場に立ちすくんで、泣き出します。

「ごめんなさい…あなたを産んだ時、私は重度のコカイン中毒でアル中でしかも中二病だったの…私を許して…」

 

揺るがない事実なら助動詞はいらない

 

~エピローグ~

色々あったけど、二人は仲直りしました。育ての親との関係は今まで通りですが、産みの親ともたまに会うようになりました。 生みの親と二人で撮ったセルフィーをスマホに入れてたまに見るよし子。 よし子の友達が「この人だれ?」って聞きます。

 

She is my mother. 「私の母親だよ。」

 

もう助動詞はいらないんです。 彼女が私の母親なのは揺るがない「事実」だから。

まとめ

 

なかなか感動的な話でしたね! 助動詞の使い方を表にまとめます!

 

使う助動詞話し手の確信度
助動詞なし100% (事実)
Must

90~95% (~に違いない)

自信はあるけど、あくまで主観

Should

80~85% (~なはず)

ローラの「オッケー☆」くらい

May, Can40~50% (~かもしれない)
Might, Could5~10% (可能性もなくはない)

 

どんどん使って慣れようね!

 

 

こんな人が書いています。

ナタリー
ナタリー
アラサーでNZにワーホリに来ました☆ 頑張って外国で生活してみます☆