「文法の勉強は無駄」「とにかくスピーキングしまくればいい」←わざわざ遠回りしなくても…

「文法の勉強は無駄」「とにかくスピーキングしまくればいい」←わざわざ遠回りしなくても…

 

インターネットの広い日本海をサーフィンしてると、「日本人は話さないから英語ができないんだ!とにかく話せ!」「外国人の友達を作れ!」「若者よ、書を捨てよ、町に出よう!」って意見多いですね~☆ 

 

その内の半分くらいの人が「文法なんか無駄だ」と言っていて、もっと極端なのになると「赤ちゃんは文法なんか知らないのに英語を話せるようになるでしょ?」とかのトンデモ理論を披露してる人もいますね。

いや~、大人は赤ちゃんほど暇じゃないですし☆ いや、私は暇だけど(笑)

 

ふと思ったんですけど、「日本人は文法を気にしすぎだから話せないんだ」っていう人は2種類に分かれるんじゃないでしょうか。

 

<タイプ1>

中学高校と真面目に英語を勉強をした上で、「従属節? 限定用法? 意 味  上  の  主  語~~~? こんなの大学入試問題にしか役に立たない文法じゃん!アホじゃねーの? 日本人は文法を気にしすぎなんだよ!」っていう結論に行き着いた人 

↑このタイプの人は実は文法も単語もしっかり身についているので、英語圏に来ればほっといても時間と共に流暢に話せるようになります。自分の中の「話せる」の基準が高いために、割と流暢なのに「自分はまだまだっす」っていうのもこのタイプに多いです。

 

 

<タイプ2>

タイプ1の人のセリフの大部分を完全にスルーして「日本人は文法を気にしすぎなんだよ!」という最後のメッセージだけを中途半端に受け取っちゃった残念なタイプの人 

↑ このタイプの人は中学レベルの英文法もまともに覚えていないので、英語圏に長く住んでるのに I like it. I am happy. Too expensive.とか2~3単語くらいでしか会話ができません。ちょっと話が込み入ってくるともう会話が続きません。 タイプ1の人と比べて明らかに話せないのに、「自分はこれでできるようになったんだよ~(←なってない)」と偉そうなのもこのタイプの人です☆

「文法いらない教」の布教活動に熱心で、「英語脳」とかの余計なアドバイスを積極的に他人にするのもこのタイプの人に多いですね☆ 「赤ちゃんみたいにとにかく聞きまくって話しまくっていれば、ネイティブみたいになるのか」っていう実験を1年しかない貴重なワーホリの時間をすべてかけてやってくれるボランティアです。 好きな言葉はスピードラ〇ニング☆ 

 

 

なんとなくですけど、2のタイプの人の方が多い気がします☆ なんとなくですけど

 

 

突然ですけど、英語って文法が先にあって英語が後にできたわけではないんですよ☆

 

 

英語が先にあって、後から文法ができたんです。

 

 

~石器時代のある日~

 

外国人「I not like it.」

イギリス人「I don’t like it.っていうんだよ。」

外国人「She don’t like it.」

イギリス人「She doesn’t like itって言うんだよ。」

 

石器時代?

 

外国人「You doesn’t like it.」

イギリス「Youの時はdon’t でいいんだよ。」

外国人「He don’t like it.」

イギリス「Heもdoesn’t なんだってば!」

外国人「うがああああああああ!! やってられっか~! いちいち覚えてらんねーよ!なんかわかりやすい規則はないんかい!?」←大声出すとライオンに見つかるよ!

 

 

そこにタイムスリップして颯爽(さっそう)と現れた私「答えは三単現よ!」

 

外国人「!?」

 

私「三人称で単数で現在の時だけ動詞はsがつくの!」

外国人「な、なんだってーー!? …お、おお、だからsheもheもdoesn’t なのか。ってことは同じ三人称でも複数のtheyの時はdon’t なんだな。 それさえ覚えちゃえば後は楽だ!もういちいち新しい主語の時に悩まなくていいじゃん!」

 

「その通り!こんな簡単なルールだったの!」←気分はセーラーマーキュリー

 

 

※石器時代にイギリス人はいないとか、お前らいったい何語で話してんの?とかそういう平凡なツッコミはいらないからねっ(>_<)

 

 

過去に暗闇の中を手探りで進むように英語の学習をして苦労した人たちが、「なんか、こう、ベースになるような、普遍的に当てはまるルールないの?」と思って頑張ってまとめた言葉のルールブックが、今の文法の教科書です。

 

文法を勉強しないのは圧倒的に遠回り

タイプ2の人達はみんな「文法の勉強なんて遠回りだよ。最初からどんどん話せばいいんだよ!それが一番早い!」って言うんですけど、完全に逆だと思います。

文法というのは、言ってみれば語学学習のショートカットです。 文法がなかったら、「いつ、どのタイミングで動詞にSをつけるのか」という、5分くらいの説明で分かる法則を見つけるのにも大量のトライアル&エラーが必要になり、桁違いに長い時間がかかります。

 

しかも、「動詞にSをつける時のルール」程度なら、時間をかければ誰でも最終的に見つけられるかもしれませんが、もっと複雑な時制とかが絡んだ文法になると、よっぽど言葉に対して感のいい人か、もしくは言語学者とかでないと法則を見つけるのはまず無理です。文法の本さえ読めば多少複雑でも1時間もかからずに理解できるんですけどね☆

 

そしてここで一番大事なのは、その規則を無視して話すと、聞いてる側はすっごく大変か、もしくは理解不能になることなんです☆ 

特に英語は時制がめちゃくちゃ大事な言語なのに、日本語と時制のシステムが全然違うから、日本人が文法を無視して適当に話すと、この時制のミスのせいで意味が通じなくなるor 通じにくくなることがすごく多いです。聞いてる方は常に「え、この人、いつの話をしてるの?」って考えながら聞かないといけないから、かなり大変でいい迷惑ですよね☆ そりゃ話す方はそんなこと考えてないから楽ですけど。

 

だから私は「文法なんか勉強しなくていいから、とにかく喋れ! 喋りまくってればうまくなる!」という人はマッタク信用できません(>_<)

 

Don’t think, Feel! ってオマエらはジャッキー・チェンかよ(>_<)  あ、ブルース・リーだっけ☆

 

英語ネイティブの人がこういうことを言ってくるのは、「ああ、この人は生まれた時から英語が話せたから、英語を勉強したことがないもんね…」と、ちょっと仕方ないところもあるのですが、英語ネイティブじゃない人がこういうアドバイスをしてるのを見ると、「わざわざ遠回りさせてイバラの道に進ませようとしてるの?!」って思っちゃいますね♪

サボテンの道

 

どう考えたってある程度の文法を身に着けてからスピーキング練習した方が英語の習得は圧倒的に早いです。そしてここでいう「ある程度」ってのは中学校卒業レベル、つまり英検3級レベルで充分です☆

 

一回ルールを理解したら、あとは意識しなくてもそのルールに従って話せるようになるための訓練をするだけです。それが外国人とのスピーキングです。 

 

自分で「あ、今のところ間違えたかも」って気づける人は、回数を重ねれば間違いは減っていくし、繰り返していく内に無意識でも正しい英語を話せるようになりますよ☆

 

 

けれど、自分が間違えたことが分からない人は、ずっと同じ間違いをしながら残りの人生を生きていくことになります☆ 仕事で教師やってる人じゃない限り、ネイティブはあなたがどれだけ間違えても文法を正してくれることはありません。面倒くさいから。

 

というわけで、留学にしろワーホリにしろ、英語の習得が目的の一つなら、出発前に英検3級の過去問をやっておこうね! 出発しちゃった人も今からやって満点とれるようにしておこうね☆ 絶対損しないから (^o^)/ 

公式サイトで無料で過去問ゲットできます↓

www.eiken.or.jp/eiken/exam/grade_3/solutions.html

 

満点取れなかった人は出発前にこういうのを買ってやっておくといいかもね☆ 中学レベルの簡単な例文集で、中学レベルでけっこう何でも言えることが分かります☆ ↓

 

こんな人が書いています。

ナタリー
ナタリー
アラサーでNZにワーホリに来ました☆ 頑張って外国で生活してみます☆