ワーキングホリデーで海外に住むことで得た「気づき」「学び」「感謝」

ワーキングホリデーで海外に住むことで得た「気づき」「学び」「感謝」

 

ここ1週間でいきなり寒くなりましたねオークランド。

先日バス停にいたら、一人のキーウィのおじいちゃん(推定80歳)がバスを待っている様子で立っていました。私はバスを待ちながら彼のことをボーっと見ていました。後から来たもう少し若いキーウィのお姉さんがおじいちゃんに話しかけます。

「本当に大丈夫? 大丈夫?」っておじいちゃんに確認するお姉さん。「大丈夫だから」とおじいちゃん。その後彼女は来たバスに乗って行ってしまいました。

その場に立ち続けるおじいちゃん。

寂しげなその姿を見ていたら私もなんだか声をかけたくなりました。

 

私「おじいちゃん、どのバスに乗りたいの? どこに行きたいの?」このバス停は行き先が違うバスが6種類くらい停まるので、間違えるとちょっと面倒になります。

 

おじいちゃん「いや、どこにも行きたくない。」

私「ここバス停だよ?」

おじいちゃん「ここ日が当たって暖かい。だからここにいるの。」

 

その瞬間、私の中の何かがガラガラと音を立てて崩れ落ちました。

 

日が当たって暖かいからここにいるの。

 

バスは関係なかった

 

私は「バス停に立っている=バスを待っている」と勝手に決めつけていましたが、別にバス停にいるからってバスに乗る必要はないんです。どうして私達現代人は全ての物事に意味を求めるのでしょうか。 海外に出て、異文化に触れたことで新しい物の見方を教わった気がします。 こうして人は視野を広げることができるんですね。ワーホリに来てよかった…。もしもワーホリに来てこの視点に気づくことができなければ、私は残りの人生をバス停でずっとバスを待つために使ってしまうこともありえたわけです。そう思うと本当にゾッとします。別にバス停にいるからってバスに乗る必要はないのに☆(←感動したので2回言います)

私のバスは5分前に来るはずだったのですが、なぜか電光掲示板からその姿が消えたので、次のバスがくる30分後までおじいちゃんと日向ぼっこすることにしました。バス停で待っていてもバスは行方不明になるし、バスに乗らない自由もまた風流。でもおじいちゃん、そこに立ってるとみんな心配して声かけちゃうよ(>_<) キーウィの人達は基本的に優しいから(笑)

 

なんだかおじいちゃんが可愛らしいので、私は持っていたアーモンドチョコレートを少しあげました。

おじいちゃんは「ありがとうね。」と言い、アーモンドチョコレートを口に入れると、ゆっくりと噛みしめて…なかなか呑み込みません。 「あ、やば、ひょっとして固いもの食べられない?」と私が心配し始めたら、おじいちゃんはボリボリとアーモンドを食べてくれました。単に時間をかけて味わっていただけのようです。おじいちゃんはゆっくりとチョコレートを楽しむ。

 

それにしても、いい大人が甘いモノを食べる姿ってなんていうか、愛おしくないですか?

 

この間も私はキーウィのおばあちゃんが一人でフードコートでアイスクリームを舐めている姿を目撃して、なんだかその姿にときめいてしまいました。 これはいわゆる「萌え」ってやつでしょうか。

子供がアイスクリームを舐めるのが可愛いのは当然なんですよ? でも、大の大人がアイスクリームを一人で食べている姿というのは、また別の趣があるというか、オツというか…

 

子供に付き合ってアイスクリームを食べているわけじゃなくて、一人で買って一人で食べているってことは、おばあちゃんは純粋にアイスクリームが食べたかったわけです。なんだかその姿を見ると、おばあちゃんの過去を勝手に想像してしまう自分がいるんです。

 

シチューを作ろうと思っていたのに牛が売られちゃってパンしかない食卓

エマ「お姉ちゃんがシチューって言ったから、シチューが食べたくなったじゃない」

レイチェル「パパが病気だから牛を売るしかなかったの!パパが死んでもいいの?エマのバカ!ベジマイト塗っとけ!」

エマ「うわーん」

 

エマ「レイチェル、ドロップもうない」

レイチェル「缶にお湯いれたら甘いジュースになるよ」

エマ「本当だ~美味しい」

 

エマ「バニラアイスおいしい~もう1個欲しい」

マザー「1年に1個だけ!また来年ね。」

エマ「来年はホッキーポッキー食べる~」

 

 

うう…泣ける…

 

いつでもアイスが食べられるこの時代まで長生きできてよかったね、おばあちゃん ←どこから目線

 

今60~80歳の人達の子供時代がそんなに貧しかったのかどうかは正直分からないので、完全に私のイマジネーションです。 おそらく今の老人が小さい頃も、普通にアイスクリームは食べられたでしょう(笑)

 

でも、なんだかほっこりするんですよね。おじいちゃんおばあちゃんがアイスクリームとか食べてるのを見ると(老人だけじゃなくて、屈強な工事現場の刺青入りまくりのオッサンとかがアイス食べててもほっこりしますけど。)。

 

残念ながらこれを友達に話しても共感してもらえませんでした☆ 

この感覚が分かる人、きっと他にもいますよね?

 

以上、ワーホリで海外に出ることで気づきや学びや感謝があるよって話でした。

 

ところで私、ツイッターとかのSNSプロフィールに「気づき」「学び」「感謝」とかの単語入れてる人ほぼ全員すごく胡散臭いと思います☆

 

こんな人が書いています。

ナタリー
ナタリー
アラサーでNZにワーホリに来ました☆ 頑張って外国で生活してみます☆