DVシェルター附属英語学校の授業のレベルが高すぎてヤバい

DVシェルター附属英語学校の授業のレベルが高すぎてヤバい

 

私は先日の日記で、ニュージーランドではドメスティックバイオレンスは立派な犯罪なので、加害者は刑事裁判にかけられて実刑がつくという話をしました。その刑事裁判で重要になってくるのが被害者である私たちの証言です。 検事から聞かれる色々な質問に、証言台に立ってしっかりと答えないといけません。

 

DV被害者には外国からの移民もたくさんいて(というか移民の方が多い気もします)、英語が堪能でない方も多いです。ほとんどの人は私みたいに日常会話なら問題ないというレベルですが、カンボジアから嫁ぐために移住してきたモネのような女性も多く、そういう人たちの英語力は日常生活を送るのもキツいレベルだったりします(特に中東から来る人に多い)

移民の被害者が多いのは、家庭内で暴力を振るうのが許される文化の国から来てる人達が底上げをしているんだろうな~って気がします。

英語ができなくても通訳がつくので、それらの英語が堪能でない移民被害者が証人になること自体は問題ないのですが、最低限の英語力は必要だろうという配慮からなのか、移民のDV被害者には無料で英語レッスンが提供されます。

 

ところがこの英語レッスン、せっかく無料なのに拒否する人もいます。理由は「女だから学校行く必要なんてないもん」

おいっ!こんな外国に1人でいるんだから、最終的に自分を守れるのは自分自身だけだよっ! しっかりと自己主張できるようにならないとまずいよ(>_<)

中東出身のムスリムシスターズとか、英語力が低くて、パートナーから受けていた暴力のレベルがひどいうえに、家族は母国にいるためにサポートは望めないから自分でなんとかしないといけないという…要するに誰よりもこの英語レッスンが必要な人たちが「あたし女だから本なんていらない。女は勉強するなって言われたもん」とか言って教育を受ける機会を道端にポイ捨てする光景は、なかなかアイロニーに満ちています☆彡

控えめにいってうわー(>_<)って感じです☆彡

しかもマイナーな国出身だと通訳が見つからない可能性もあるのに(^p^)

久しぶりにカルチャーショックを受けました♪

 

気を取り直して私は英語レッスンを受けましたよ。参加者は私を含めた外国人6人くらいです。

 

イタリアから来たという英語の先生が「それじゃあみんな、自分のことは自分でちゃんと説明できるように、しっかり英語を勉強しようね!」とニコニコと元気いっぱいに授業を始めました。

先生「それじゃあ、この前の復習からしようね! みんな、ABCのAは何のA?

それを聞いた瞬間、私は「うわ、このレベルからか~☆ さすがにこれなら私は英語レッスンを受ける必要ないな~…」と思いつつ、「Apple~♪」と明るく答えました。

 

先生と生徒の口から、「ABCのAはAssault(暴行)のAだよ~♪」という私の予想だにしない回答が。

 

AってアサルトのAだっけ? アップルだった時代はいずこ…? 

Aはapple, Bはball, Cはcatだった気がするんですけど…

 

この学校ではAは assault のA、 Bは beating(殴ること) のB、そして Cは crime(犯罪) のCだそうです。

 

もちろんDは domestic violence(家庭内暴力)のD

 

私の知ってる語学学校の教え方と違う(笑)

 

なにこの超実践英会話コース(笑)

 

習う例文も、

He slapped me. (彼は私に平手打ちをしました)とか

I was forced to obey him.(彼に無理やり従わされました。)とか、

I had to wear it, or he would beat me. (それを着ないと殴られるのです。)とか

平和な生活で役に立つかはともかく、裁判できっと役に立つ例文のオンパレ―ドです(笑)

なにこの学校…こんな語学学校に最初から通いたかった。

ちなみにVは Victim(被害者)のVだそうです☆彡 絶対忘れないねっ☆