パスポートをトイレに流すだけで簡単にニュージーランド人になれたあの日々

パスポートをトイレに流すだけで簡単にニュージーランド人になれたあの日々

 

サラーム☆ 年明けにモハメドと一緒にハミッドの家に遊びに行きました。ムスリムは本来お酒飲んじゃいけないんですけど、みんな当たり前のように飲んでますし、ハミッドの家はマリファナの香りが充満しています。そしてなんだか薄暗い☆

ハミッド「ナタリー、甘いもの好き?」

私「好きだよ☆」

ハミッド「ほら、好きなの食べていいよ。」

私「え、いいの? いただきますわ。」

ハミッドってゴミカス野郎だけど、ごくたまに優しいところあるよね☆

ハミッド「いいよ。タダで貰ったやつだから。」

私「誰に貰ったの?」

ハミッド「教会。

私「それってホームレス向けの…」

モハメド「ホームレスじゃなくても貰えるんだよ。」

ハミッド「うん、家があっても貰っていいんだぞ。」

私「いや、そりゃ行けば貰えるだろうけど…」

生活保護でNZ政府から毎週結構な金額を貰ってマリファナ買って、たまにキャッシュジョブで税金一切払わずにお小遣いを稼いで、その上で困ってる人向けに寄付された食べ物を教会から貰ってくるんだ…さすがハミッド。めちゃくちゃ厚かましい…(ちなみにこういう時は英語で You have some nerve.って言います。「お前図々しいな」って意味です。)

しかもコイツらムスリムなのに食べ物貰うためだけにキリスト教会に…まったく~ ←でもお菓子は食べる私。とってもおいしかったです。

 

ハミッド「この人、俺の友達のカール。イラン人。」

カール「はじめましてー」

私「はじめましてー☆」 

イラン・アフガン・聞かせてバララ(以下略) 頭の中でパフィーが流れ出す☆

以前モハメドに聞いたことがあるのですが、イランって若者カルチャーが発達してて、中東地域の国の中では割と憧れられる存在らしいです。アフガニスタン目線なので、他の国から見たらどうなのかは不明ですが。

私「あなたも難民なんですか?」

カール「ずっと昔にNZに難民としてきたんだ。今はNZ国民だよ。レストランでコックしてるんだ。」

私の知ってる中東出身の難民の80%は生活保護を貰ってるから、ちゃんと働いてる人ってそれだけで尊敬できます。

あんまり中東のあたりの歴史知らないからどの国から難民来るかとか未だによく分からないんですよね…とりあえずイラクがヤバいのは知ってるんですけど、イランも…? 宗教警察の取り締まりがきつくなったんだっけ…? ああ勉強不足が身に染みる。なんで私は学生時代に世界史をもっとしっかりやらなかったんだろう。 スリランカの首都の名前がスリジャヤワルデネプラコッテっていうことを1週間以上かけて暗記したのに、それ以外のことは何も思い出せない。

私「どうして難民になったんですか?(どういう背景で?)」

カール「簡単だよ。飛行機が着陸したらすぐにパスポート捨てるの。パスポートないって言ったらそのまま難民ビザ貰えたの。」

私「いや、聞きたかったのは方法じゃない…っていうかマジで?」

ハミッド「あの頃は誰でも簡単に難民になれたからね~ いい時代だったよ。

カール「本当だよな。みんな着陸したらすぐに空港のトイレに行って、パスポート破いてトイレに流してた(笑)

そしてNZの国籍ゲットですか☆ 何がGood old daysやねん

モハメド「俺も早くNZ国籍ほしいよ。今は難しくなっちゃって」

果たしてモハメドはNZ国籍取れるのかな? なんか雰囲気的には無理そうだけど。