ティカンガ(Tikanga)って何? ~マオリ族の慣習~
- 2019.10.12
- NZ役に立つかもしれない情報
ティカンガ(Tikanga)という言葉、耳慣れないと思いますが、ニュージーランドに来るなら知っておいても損はないです。得もないですけど。
ティカンガというのは、すごく乱暴に言うと、マオリ族が持つ慣習とか、決まり(マナー)のようなものです。
ニュージーランドに留学やワーホリなどで来る人は、マオリ族の人たちと一緒に勉強したり働いたりすることもあると思います。最低限のマナーであるTikangaを今日は軽く勉強しましょうね!
ちなみにTikangaはTikaというマオリ語から派生した言葉です。Tikaというのは、マオリ語で「正しい」という意味。 つまり、無理やり日本語に直すとしたら、Tikangaというのは「正しい行い」という感じになるでしょうね。
以下にマオリ族の文化、基本的なTikangaを紹介します!
頭は聖域
人の頭を許可なく触るのはマオリ族の文化ではアウトです。マオリ文化では頭は神聖なものなんです。
枕やクッションに座るのはダメ
頭は聖域の原則から、頭をつける枕やくっしょんにお尻をつけるのもアウトです。
帽子を食卓に乗せないで
頭は聖域の原則から、頭に載せる帽子もまた聖なるものなのです。基本的に食べ物は、他の物の神聖さを除くと思われているので、帽子など頭に関係するものは食べ物の近くに置いてはいけません。
食べ物は神聖さを取り除く
食べ物というのはマオリ族に限らず、いろいろな文化で「歓迎のしるし」や「お祝い」のお供として使われますね。マオリ文化でもそれは同じです。ただ、食べ物はマオリ文化では「神聖さを取り除くもの」という認識があります。なので、食べ物を人の頭上で受け取ったり、お皿を人に渡すときに誰かの頭の上をまたいではいけません。
テーブルの上に座ったり、カバンを置くのはアウト
お尻やカバンは汚いものと思われているので、テーブル(特に食卓)に乗せるのはアウトなんです。これは日本でも同じですよね。
マオリ社会は縦社会
日本社会とそっくりですけど、マオリ社会もすっごい縦社会です。マオリ族の偉い人の前を横切るのはダメです。ミュージックステーションでタモリの前を横切って出禁になったバンドがいたようないなかったような…
人の足をまたがない
日本でも同じですけど、例えばマオリ族の会合などで、人がたくさん座っていて、自分の座る場所を探すとき、なるべく他の人の足などをまたがないようにしましょう。特に女性が男性をまたぐのはタブーとされています。
これらのルールは西洋の文化圏の人向けに書かれたものです。読んでて分かったんですけど、日本人にとっては楽勝なルールばかりですね。日本のマナーと被るものが多いから。
私はニュージーランドにワーホリに来てから、テーブルの上に堂々と座ったり、足を組んだり、割とフォーマルな場でもポケットに手を入れながら話す白人の人達に驚かされました。あの人達にとっては普通のことなのかもしれません。
そういうのが普通の文化圏の人達にとっては、日本人からしたらむしろ当たり前に近いようなマオリ族のマナーも、実際に勉強しないと意識できないのかもしれませんね。
こんな人が書いています。
- アラサーでNZにワーホリに来ました☆ 頑張って外国で生活してみます☆
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