「日本には差別はない」に違和感がある

白人国家の中ではマシな方だと思いますが、ニュージーランドにも人種差別があります。　でも、私はニュージーランドの方が、外国人を自国人と同じように扱うことに関しては日本よりも一歩先を進んでると思います。

日本にも見えにくいだけで、人種差別はあります。

だから日本人が外国人相手に「日本には人種差別はないから」と言ってる時、私はひそかに違和感を感じています。

私がまだ小さいころ、親が市役所に行くのに付いていったことがあって、その時はまだ今ほど公務員が叩かれたりしてる時じゃなかったからか、窓口の人達も割と好き放題やっていたんですね。

どこの国かは分かりませんが、肌が褐色の東南アジア出身っぽい人が、役所の窓口で職員から怒鳴られてたんです。「こんな日本語も分からないのか」みたいなことを言われていたと思います。

その後、白人が同じ窓口に行くと、職員はニコニコ笑顔で応対してるんです。その白人も日本語分からないんですけど、同じ職員が書類の記入方法についてすごく丁寧に説明してるんですね。

子供ながらに悲しくなりました。それなりにショックだったからか、この時の記憶って今でも結構しっかり残ってるんですよね。　この職員一人だけで決めつけちゃうのもアレですけど、この事件があるから、日本人が人種差別しないっていうのは私の中では違和感しかないです。

今ではこういうあからさまなことをする職員とかはいないと思いたいのですけど、「これは差別とまでは言えないけど、うーん」みたいな微妙な件はやっぱり今でも多いんです。

前にパーティーで会った黒人のショーンさんも、日本で一人でいるとやたらと警察に絡まれるって文句言ってましたしね。

「Youは何しに日本へ？」というテレビ番組、日本に来る外国人のうち、欧米人は全体の５％くらいだけど、あの番組では欧米人の出現率が80%くらいあるらしいですね。　最近は東南アジアからの旅行者も増えたんだから、そちらの国の人ももっと扱ってほしいところですね。　ただ正直なところを言うと、きっと日本から近くてより気軽に来れるアジアの人達は、主な目的が買い物のケースが多いから、テレビ番組として面白くないというのはあると思います。

分かるんですけど、分かるんですよ？　でも、こういうの、なんとかならないのかな～って思いますね。　

最近まで日本に長いこと住んでいたフィリピン人のビクターさんは、日本のテレビで日本語を勉強していたんですが、「日本語の「外国人」という言葉にフィリピン人は入ってないんだよね～。フィリピン人日本にすごく沢山いるのにね～ハハハ～」ってめちゃくちゃ悲しそうに笑っていました。　

そんなこと言われると、なんだか私まで悲しくなっちゃいますね。

差別とまではいかないけど、ああいうテレビの無邪気さは、確実に欧米人以外の外国人の心を削ってるんですよ。　もうちょっと配慮できないんでしょうか？

「日本に差別はないから」という言葉、額面通りに受け取れないです♪