DV裁判1日目

DV裁判1日目

サラーム☆彡 ダリ語でこんにちは~☆ 

いたいけな私に暴力を振ってくれた難民の元夫を国外追放するために、今日はとある地方裁判所に行ってきました☆

 

直接裁判所に行くのではなく、まず近くの警察署に行って、そこから警官二人(若いお姉さんとお兄さん)に同伴されて裁判所に行きました。急に知らないアフガニスタン人から待ち伏せ硫酸アタックとか受けるのも恐いもんね☆

国外追放するためって書きましたけど、実際には私にはそんな権限はないので、あくまでも理想のシナリオです♪ 私にできるのは家庭内暴力の前科を付けてやることくらい…☆ それでも元夫がニュージーランドで永住権を申請する時にかなりの障害になるはずなので、その効果を期待して、朝日を全身に浴びて、希望を胸に、有罪を勝ち取ろうと思います☆彡 レッツ・ギルティ―☆彡

 

地方裁判所、こういっちゃアレだけど、お客さん(←客ではない)、マ〇リとかパ〇フィック系の人達ばかりだなぁ… 職員では白人が多いんだけどね。

 

警察のお姉さんから「こっちだよ~」と促されて、数ある法廷ルームのうちの1つに入りました。

中では既に誰かの裁判が行われていました。

 

長椅子がたくさん置いてあるので、後ろの方に座る私。そばに警官が二人とも立ってくれます。優しい☆彡

 

私の出番はまだみたいなので、先にやっている裁判を傍聴。そういえば高校生のころ、一回だけ裁判の傍聴をしたことありました。あれは刑事裁判で、罪状は銃の違法所持とかだった気がします。 もうかなり記憶も曖昧だけど、確かヤクザ絡みで、手錠されて腰にヒモを巻かれたおじさんが、「お世話になった兄貴分の人から預かってくれと頼まれたから、恩返ししようと少しの間預かっていました。」というようなことを言ってたことだけ、なんとなく覚えています。

今ここで行われていることが、刑事裁判なのか民事裁判なのかすらわかりませんが、とりあえず30代くらいの白人のカップル間のドメスティックバイオレンスのケースなようです。

 

裁判長らしきおじいさん「それで、メアリー(仮名)はトム(仮名)にキッチンでお皿を投げつけたあと逃げるトムを追いかけて野球のバットでトムを殴ったんだね?

 

正直話がほとんど分からないけど、聞き取れる情報を断片的に集めて判断する限り、メアリー(仮)ぜったいヤバい女… トム、腕を骨折しててサポーターつけてるじゃん。

警官のお姉さんの方を見て「今、ベースボールバットって言った?」と小声で確認する私。警官のお姉さんは笑顔でバットを振るジェスチャーをしてくれました。やめて(笑)もうわかったからやめて(笑)

ノリ良すぎでしょ

 

最初の印象ではメアリーがヤバい女っていう感じでしたけど、話を聞いていると、トムもトムでしっかり殴ってたみたいです☆彡 メアリーがそれに反撃する形で殴ったのか、メアリーが殴ったのが先なのかは、私のリスニング力ではよく分かりませんでした。が、どうもメアリーが加害者っぽい感じで裁判が進んでいるので、やっぱりヤバいのはメアリーかな…。っていうか白人のケンカこえーよ(笑)

 

私が展開についていけないながらも、ボケーっと話を聞いていたら、裁判はなんとなく終わり、メアリーとトムが手をつないでニコニコしながら部屋の外へ出て行きました。

 

私「え、え?どういうこと? 何が起こったの?」

 

女性警官「あの2人、2月に結婚するんだって。」

 

私「えぇ!? だって、野球のバットで殴りあうようなヤバい喧嘩をしたんでしょう? トムの骨折ってメアリーが原因でしょ?」

 

女性警官「アンビリバボーだよね。信じられないバカ。」←日本の警官ならこんなに簡単に人をバカ呼ばわりしないと思うけど、さすがニュージーランド 「Stupid people.」って思い切り言ってました。(!)

 

男性警官の方も肩をすくめて外国人特有の「ワケわかんないよねー」ポーズをとる。

このポーズ

 

女性警官「さ、送っていくね。」

 

私「え、私の裁判は!?

 

男性警官「前のやつが長引いたから、君のはまた日を改めてということになったんだよ。」

 

え、えぇぇ… 私の1日を返してよトムとメアリー…なんなのこの茶番…

 

裁判1日目…まさかの何もおこらず…!