The Half of It (ハーフ・オブ・イット)の感想 アラサーが観ても面白い

The Half of It (ハーフ・オブ・イット)の感想 アラサーが観ても面白い

キオラー☆彡 マオリ語でこんにちは~☆彡 ロックダウンで自粛の間、ドラマや漫画だけを見ていたわけではありません。映画も観てましたよ☆彡

The Half of It (2020) ハーフオブイット 面白いのはこれから

ツイッターでちょくちょくタイトルが挙がっていた「The Half of It 邦題(ハーフ・オブ・イット:面白いのはこれから)」をネットフリックスで観ました。

最近の洋画はアジア人をフィーチャーしたものがずいぶん増えてきましたね。やはり中国人韓国人の購買力が上がってきたからでしょうか? このThe Half Of Itはアメリカの田舎の小さな村に住む中国系移民の女子高生が主人公です。 去年観た“To all the boys I have loved”の主人公は韓国系移民だったかな? 

アジア系の女の子(男の子もだけど)のステレオタイプとして、静かで大人しい、地味、でも成績はいい。っていうのがあります。このThe Half of Itの主人公エリーもその典型的なアジア系女子で、成績がいいからクラスメートのレポートの代筆をしてお金を稼いだりしているものの、学校での存在感はほぼナシ。

先生だけが「あなたは頭がいいんだから、こんな田舎にいるべきじゃないわ。大学に行きなさい!」と熱心にプッシュしてくれますが、父親を一人残して別の街に行くのに抵抗があるため、大学に行くことは考えていないエリー。

ある日エリーはアメフト部のリア充ポールにラブレターの代筆を頼まれます。ポールは運動はできるけど、気取ったことや小難しいセリフを言うのは大の苦手。

「ポールです。好きなのはミルクシェークと、フライドポテトとアスター」

そんなポールは学校で一番かわいいアスターに恋をしています。

校内一番人気のアスター 自分以外は全員バカだと思ってます

「とりあえず書いてみたんだけど、添削してくれる?」と自分で書いたラブレターをエリーに渡すポール。「フライドポテトをシェークにつけて食べると、おいしいんだよ!今度いっしょにどう?」などと書かれているラブレターを見て呆れるエリー、1回50ドルという条件で代筆をしてあげることに。

the half of it
「僕の死んだお祖母ちゃんは僕を可愛いと言ってました。」ってアンタ…ラブレターじゃねーよこんなの

 

夜に映画を観ながら、出てきたセリフを借りてラブレターを書くエリー。アスターから返信が来ました。「私もその映画好きだよ。セリフは盗んだりはしないけどね。」 エリーとアスターはポールを介して文通を始めます。

この文通によって、美人で人気者のアスターがエリーと多くの共通の趣味を持っていることが分かります。そしてお互いにこの小さな村では話が合う人もいないため、閉塞感を感じていることも。3人の関係はいかに…!?

 

 

~感想~

面白かったですよ! 田舎の生活に満足してる周りのみんなと同じことに興味を持てない陰キャ主人公のエリーが、まさかの学校の一番人気の子とこんなに気持ちを共有できるなんて…、確かに使い古されたよくあるパターンですけど私は好きです(>_<)! ところどころ笑えるギャグシーンもあって、観てたのは夜中だったけどゲラゲラ笑っちゃいました。

この映画は恋愛映画というカテゴリーじゃない気がしますね。もっと周りに溶け込めない若者の閉塞感とか、そういうのがテーマな気がします。「To all the boys I have loved…」みたいなバリバリの少女漫画的な展開は…ないこともないか。 

「小さな田舎で、刺激もないけど、まぁそこそこ幸せだし、人生こんなもんだよね」と自分を納得させていた二人の少女が、手紙のやり取りを通して「もっと世界には色々ある」って外に目を向けるようになるっていう、今高校生とか大学生の人が観たらかなり共感できる物語に仕上がっています。私はアラサーですけどワーホリで日本の外に出たので無理やり共感することにします。

私がすごく好きなシーンで、エリーとアスターが二人で順に壁に落書きを加えて芸術作品を完成させるっていうエピソードがあります。壁を使った文通が、とってもキュートです。

 

 

~以降ネタバレ含みます~

 

 

なんというか、私は前知識なしでこの映画を観たのですが、「あれ、これってひょっとして~」とかなり序盤から気づく人は気づくと思いますが、「The Half of It」はLGBT映画でした。もっと言っちゃえば、この「神によって引き裂かれた自分の半身を探す」というのはLGBT映画でよく使われるテーマですよねっ☆彡 

最初は、ポールのためにラブレターを頑張って書いてあげる(1回50ドル貰っているとはいえ)エリーの姿に、だんだんポールが惹かれていって、エリーとポールが最後にくっつくという、よくあるパターンかなぁ~なんて思っていたのですが、全然違いました。今は21世紀ですからね、さすがにそんなお約束な展開じゃあダメですよね。いえ、私はお約束で全然いいんですけどね。

そしてこの映画、女性監督だからなのかな、出てくる男ほとんど全員ものすっごいバカに描かれています(笑) 特にポールと、アスターの恋人の男Trigが(笑) 

 

そういう意味でちょっとしたコメディ映画でもあります。 とっても面白かったです! ネットフリックスで観れますよ! 休日に一人で観るのをお勧めします。恋愛映画ではないので、デートで観るのはそんなにお勧めしないかな…。

↓こちらはアジア系女子が主人公の王道ラブストーリー

映画「好きだった君へのラブレター」 の感想 めちゃくちゃ甘酸っぱい青春ラブコメディです!

こんな人が書いています。

ナタリー
ナタリー
アラサーでNZにワーホリに来ました☆ 頑張って外国で生活してみます☆