真面目な運転手のせいで遅れるNZのバス☆ ~客とケンカ~

真面目な運転手のせいで遅れるNZのバス☆ ~客とケンカ~

オークランドのバスは、AT HOPカードというものを使って乗ります☆ 現金でも乗れますけど、AT HOPカードを使うと半額くらいになるので、まずカードを使うのが正解です☆ 

お客さんは乗る時と降りる時にカードを読み取り機にかざして、機械が乗ったところと降りたところの地域で金額を計算します☆ 

だから降りる時にカードをかざすのを忘れると、いきなり$6とか引かれたりします。 注意しようね!

 

このAT HOPカード、ちゃんと残高がある時には「ピッ」ってなるんですけど、お金がない時とか、うまく読み取れない時は「ブー」って言います。

 

「ブー」って鳴った時のお客さんの反応は色々です☆

 

・カードに残高がないから現金で払う

・バスをいったん降りる

・そのまま何事もないかのように座席に座る

・運転手に「ヤバいお金ないかも…」と目で訴える ←この時、運転手によっては「もういいよ、乗りな」ってジェスチャーしてくれます

無賃乗車する人がちょくちょくいるから、けっこうユルいんだな~と思っていました。

 

でも、当然ですけど真面目な運転手さんもいますよね。 先日バスの運転手さんが無賃乗車しようとする人と口論になってました。

 

 

運転手さん(おじいちゃん)「おいマダム、残高足りてないよ!」

 

ボロボロの服を着たマダム(無視)

 

運転手さん「金払え!」

 

マダム「…ない」

 

運転手さん「現金ないならおろしてこい!そこにATMあるだろっ!」

 

マダム(無視…ケータイを触り始める)

 

運転手さん「おい!無視すんな!人が話してんのにケータイ触るのは失礼だろ!」

 

マダム(無視) ← スゲー

 

 

 

このふてぶてしさ…このマダム、慣れてる…!

 

ここで運転手さん、強硬手段に出ます☆

 

運転手さん「お前が払うまで出発しねーから!」

 

 

ひょっとしてニュージーランドのバスが遅れるのって正義感の強い運転手のせい?

 

 

 

運転手「みんなお金払ってバス乗ってんだよ!あんたがタダで乗ったら他のみんなに不公平だろうが!」←正論

 

説教を始める運転手☆

 

ひたすら無視するマダム

 

運転手「金ないならおりろっ!シティまでなんて歩けば1時間だ! お前がおりないならこのバスは10分でも20分でもここで待つぞ!」

 

 

やめてー(>_<)  

 

って冷静に考えたら私もそんなに忙しいわけじゃなかった…☆ むしろヒマだからいいか(笑)

 

 

他のお客さんはいいのかな? 10人くらいこのバスに乗ってるんですけど…

 

 

なんか苦笑してたり、この状況を楽しんでいる風の若者や、無関心な人も…☆ 十人十色。人生いろいろ。

 

運転手「なぁ、みんな? どう思う? 俺が正しいだろう?」←同意を求めるドライバー

 

げっ☆

 

オーディエンス参加型のショーになった(>_<)

 

どうしよう…私の席が一番近い(笑)

 

と、焦ってたら、近くに座っていたキーウィのおばあちゃんが「そうよ!運転手が正しいわ! 早く下りなさい!」と応援を! ナイス!

 

ようやく重い腰を上げてバスから降りるマダム。 ←ちょっとかわいそう

 

スケジュールから10分遅れで出発するバス。

 

私も最初はこのマダムがかわいそうだな~と思っていたのですが、ひたすらケータイしか見ずに運転手を無視するマダムのその姿を見て、運転手の方がかわいそうという結論に達しました。

 

私は結局何もできませんでした…アラサーってホント無力…☆