葬式で不倫してる知り合いがいじめられるのを見た ついでに私もいじめられた

葬式で不倫してる知り合いがいじめられるのを見た ついでに私もいじめられた

サラーム☆ ダリ語でこんにちは~☆

 

前に一緒にロトルアに温泉旅行に行った知り合い(友達ではない)のキャサリンから連絡がありました☆ 「ちょっと一人だと心細いから、付き合ってほしい。」ですって☆ いいけど、なにに?

 

キャサリン「ムシタバ(彼氏)のお父さんの葬式。」

 

キャサリンは中国人の女性で、その彼氏はアフガニスタン人のムシタバです。 ちなみにムシタバは既婚者ですが、キャサリンはそれも承知して付き合ってます。

 

私は正直このカップルがそんなに好きじゃないです☆ なんかおかしいから(笑)

 

このカップルの関係を簡単に説明すると、ムシタバの兄が事故(だったかな?)で亡くなったので、残された家族の世話をするためにムシタバは未亡人(兄の妻)と結婚。 「この結婚は自分が望んだものじゃない、だから自分には外に恋人を作る権利がある」という理屈で、ムシタバはキャサリンと付き合っています。つまり不倫なんですけど、奥さんも一応公認らしいです。 キャサリンはキャサリンで、「本当の心のパートナーは私だから。」って、ムシタバに奥さんがいるのを分かってて付き合ってます。

 

その時の日記↓

一夫多妻制のようなもの?をリアルで目撃☆

 

それにしても、たった1回温泉旅行に行っただけの友達ですらない私に頼むってことは、この人よっぽど切羽詰まってるのかな? そして他に頼める友達もいないのかな?

 

というわけでOKしました。ヒマだし☆

 

でもムシタバって結婚してるから、ムシタバのお父さんの葬式ってことは、絶対そこに奥さんもいるよね…?

 

 

 

そして当日、私は旦那のモハメドと一緒に葬式会場に行きました。キャサリンとは現地集合。

 

やっぱり男女別々になっているようで、私とキャサリンはムスリムママとその子供達がいる部屋へ行き、モハメドはムシタバや他のアフガン男がいる部屋へ入っていきました。

 

部屋に先に入っているムスリムママ達に軽くあいさつして、私達も一緒に座ります。

 

ムシタバの奥さんがダリ語(?)で「今日は来てくれてありがとうございます。ムシタバの父も喜んでいると思います。」みたいな(←完全に想像です☆)スピーチをしました。私もキャサリン(中国人)もアフガニスタンの言葉分からないから蚊帳の外だよね。

 

スピーチが終わった後、ムシタバの奥さんと子供たちが出席者みんなに食事を配ります。

 

 

私達を除いて

 

 

私達の前にだけご飯が運ばれないっ(>_<)

 

あ、空の皿が置かれました。

 

無言で下を向くキャサリン。

 

ムシタバは「俺には遊ぶ権利があるから、彼女作ってもいいんだよ。妻も理解してるし。」とか言ってたけど、やっぱり奥さん怒ってるじゃん(笑) 当然だよね(>_<)

 

冷静に考えると夫の不倫相手が義父の葬式にノコノコやって来るって異常だよね☆

 

いや、以前ムシタバが「キャサリンとの関係は妻も公認だから。なんの秘密もないよ。」とか自信満々で言ってたから、「そういうもんなのかなぁ」って思っちゃったけど、やっぱり違うんじゃんっ

 

ムスリムママ達が食事しながらワイワイとみんなでおしゃべりをする中、ガン無視される私達☆ っていうか空の皿だけ目の前に置かれるってひどくない?(笑)

 

そういえば私、この部屋に入る時にムスリムママ達に挨拶したけど、返事されてない…☆ 気にしてなかったけど… 

 

キャサリンと一緒に座ってるから私まで仲間だって思われてる(>_<)

 

いや、私は不倫とか普通に反対なんだけどなぁ

 

食事が終わるころ、ムシタバとモハメドがこちらの部屋に様子を見にきました。 「そっちは調子どうだい~?」って。

 

その瞬間、今まで私達のことをガン無視していたムシタバの子供達(5歳~10歳)が急に私達に対して笑顔でお菓子を持ってきてくれました。

 

「僕たち、キャサリンおばさん大好きだよ~キャッキャッウフフ~♪」

 

オマエらさっきまで私たちのことゴミみたいな目で見てたくせに! っていうか見てもいなかったくせに(>_<) 

 

すごい演技力(>_<)  ボリウッド行けよっ

 

ムシタバの奥さんも私達のところに来て、「今日は来てくれてありがとうね。」ってニコニコ言います。 恐いです。

 

笑顔が引きつってるキャサリン。

 

展開についていけず、ぼけーっとする私。

 

それを見てムシタバは「うんうん。みんな仲良くしてくれてよかった♪」みたいな顔をしています。

 

こういう時の男の鈍感さってすごい。バカなの?

 

ムシタバが部屋から去った瞬間、ムシタバの子供たちが笑顔をやめて、私たちの目の前に置かれたお菓子を全て奪っていきました。 母親の教育が行き届いてる。

 

他のムスリムママ達も私達のことを再びガン無視☆

 

なんだか嫁イビリみたいだね☆ 

うーん、これは確かに1人で来るのは勇気いるし、きついだろうな~…キャサリンが友達でもない私に助けを求めるのもよく分かるけど… でも、そもそも来なければよかったんじゃない? こんな家族のイベントにアウトサイダーの彼女が来るのは、かなり場違いというか…

 

私「ねぇキャサリン、なんでムシタバの父親の葬式にあなたが来ないといけなかったの? 会ったこともないんでしょう?」

 

キャサリン「だって、私はムシタバのパートナーなのよ。こういう彼にとっての大切なイベントに参加しないと、私はいつまでたってもカジュアルな関係だと思われる。」

 

うーん、彼女も彼女なりの考えがあるのね。つまり正妻として認められたいと…。そもそも妻子持ちと付き合わなければいいのにと思うのは、きっと私が凡人だから☆ 彼女が望むのは、ムシタバの第一夫人の座なのかな。

 

今度はモハメドがこっちの様子を見に来ました。

 

その瞬間「キャサリンおばさん、ナタリーおばさんだーい好き☆」って感じにムシタバチルドレンが笑顔で私達に絡んできます☆ ←もういいよオマエら

 

その様子を見て「みんな仲良しだな~」と笑顔になるモハメド ←コイツの目もフシアナだった

 

 

イスラム教は一夫多妻を認めてるから、最大で4人まで奥さんを持つ男性もいるらしいけれど、結局のところ妻の側からしたら、夫に自分の他にも女がいるのは面白くないわけですよね。4人の妻がみんなで仲良くしてるってのは、もしかしたら鈍感な男の目から見た幻想なだけかもしれないですね。

 

イスラム教徒の妻が沢山の高価なアクセサリーを持つのは、自分を守るためでもあるそうです。

 

イスラム教のルールで、妻を複数持つ場合は、全員を平等に愛さないといけないというものがあります。 自分が高価なアクセサリーを買ってもらえば、夫は2番目以降の妻にも同じだけのものを買ってやらないといけなくなり、それができないのなら2番目以降の女と結婚するのを諦めるしかなくなります。 そうすることで夫が複数の妻を持つのを防ぐことができるんですね。

 

 

帰りの車の中でモハメドに「楽しかった?」って聞かれました。

 

「全然。」と答える私。

 

「葬式だからね。楽しくはないよね。」とつぶやくモハメド。 そこじゃないけど、説明するのも面倒だから、もうどうでもいいです。 次は行かない☆

 

こんな人が書いています。

ナタリー
ナタリー
アラサーでNZにワーホリに来ました☆ 頑張って外国で生活してみます☆