ワイタンギ・デー☆ ~NZとマオリ差別~
来週の火曜2月6日はワイタンギ・デイでNZでは祝日です☆
月曜に有給を取れば4日間の連休になるので、これを機にちょっと遠くまで遊びに行ったりできますね☆
私は特に予定ありません☆ エミリーとでも遊ぼうかな☆
というわけでワイタンギ条約を適当にまとめます☆
(1)NZにはもともとマオリ族の人だけがいたのですが、その後ヨーロッパからイギリス人がやってきて、侵略していきます(これが今から約300年前)☆ イギリスってちょっと血の気多すぎませんかね☆ 世界中色々な国を侵略しすぎでしょ☆
(2)当然マオリ族も応戦して自分たちのNZ(マオリ語でAotearoaアオテアロア)を守るのですが、これではお互いに傷つくということで、今から150年ほど前、イギリス側が和平条約を持ち掛けます☆ いや、もう帰れよイギリス人ども!っていうね~☆
(3)マオリ族の頭がよかったこともあり、ワイタンギ条約は基本的に英語とマオリ語の翻訳とで交わされるんですが、英語とマオリ語では解釈の幅が違う単語が沢山あるせいで、条約を結んだ後にマオリ側にとって意外と不利じゃない?ってことが判明します☆
マオリ語は実は結構原始的な言語で、一つの単語が色々な基礎的な意味を持つ単語から成り立っているため、解釈の幅がかなり広いのですね☆ マオリ語でNZを意味するAotearoaも、「長く白い雲の国」という意味の他、「長く輝かしい世界」という意味もあって、どちらの意味として付けられたのか、今も分かっていません☆
Aoだけでも「昼、世界、雲、日没、眩しい」と色々な異なる意味があります☆
(4)このワイタンギ条約の成立で、マオリ族は「イギリス人としての権利を貰えるが、NZの全ての土地はマオリ族のもの」ということで形だけ(のはずの)植民地化を受け入れます☆
この条約の問題点はここにあって、マオリ側としてはNZの土地をイギリス人に渡したつもりはなかったのですが、翻訳の解釈の違いによってイギリス人側は「NZの土地をマオリ族から貰った」という風に理解したんです☆ コミュニケーションがうまくいかなかった(イギリス側が意図的にそうした?)ために、その後もずっとこの問題は続きます☆
(5)その後、何かとマオリ族に不利なことがあるたびに条約の解釈を持ち出してイギリス人側が正しいと主張しされ、マオリの不満はどんどん膨らみますが、結局問題ははっきりと議論されないまま今に至ります☆ NZでは「マオリの人達はあんまり働かなくて、生活保護ばかりもらってブラブラ生きている」とよく批判されますが、マオリ側の言い分としては、「お前らが勝手に俺らの土地を奪ったんだろ!俺らが政府から金を貰うのは当然の権利なんだよ!」という事情があるんですね☆
「いや、それはそれ、これはこれ…っていうか150年も前の条約をいつまで引きずってるんだよ」って私も思いましたが、実はマオリ族に対する差別は、チクチクとずーーーっと存在しています☆ 例えば1800年後半にできた教育に関する法律では、はっきりとマオリ族の人達の大学入学を禁止してたみたいです☆ 近所の白人キーウィのおばあちゃんはマオリ男性と結婚したのですが、おばあちゃんが若かったころは相当反対されたようです☆ そういうチマチマしたイジメの末、今のNZ社会ができあがっています☆ ただの羊が多いだけののどかな国じゃないんですね♪ それでもアフガニスタンの1万倍くらいマシでしょうね!
「マオリ族可哀想」って思った優しいあなた☆ 安心してください! NZではマオリだけじゃなくてもちろんアジア人も差別されますよ♪
ちなみに1900年代の後半にNZの公用語にマオリ語が追加されます☆ …が、マオリ語を話せる人口が少なすぎて(実は最近のマオリ族の子供たちはマオリ語を話せません)完全に形だけのものになってしまいました☆ 少し悲しいですね☆
こんな人が書いています。
- アラサーでNZにワーホリに来ました☆ 頑張って外国で生活してみます☆
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