【Get Real 1998】王道でいい!イギリスの高校生ゲイの青春ラブストーリー【同級生】
- 2019.12.07
- LGBT映画
最近(2017~2019年)の映画ばかり観ていたので、もう少し前の名作と呼ばれるものも観ようと思い、観たのがコレです。
この映画、原題は「Get Real(現実を見ろ)」なんですが、邦題は「同級生」となっているらしいです。確かに「同級生」の方が高校生の恋愛モノっていう雰囲気が伝わるから分かりやすいかもな~と思いつつ鑑賞。
~あらすじ~
高校生のスティーブンは、頭もよくて運動もできる同級生のジョンのことが好きだった。ゲイの人たちが出会いに利用するという公園のトイレでジョンと出会ったのがきっかけで、二人は付き合うようになる。
「誰かに知られたら、その時点でこの関係は終わりだからな!」
「っていうことは、今は関係が始まったってことでいいんだよね?」
「当たり前だろ」
学校で一番の人気者なジョンと、クラスの隅っこで遊戯王のカードゲームとかやってそうな(すごい偏見)スティーブンは、もともとは学校で話をすることもありませんでした。ジョンが彼氏になった以上、学校でも仲良くしてほしいスティーブン。他人に怪しまれたくないから学校ではスルーしたいジョン。
ストーリーが進むと、自分がゲイであることを隠さずに堂々としていたいスティーブンと、誰にも知られたくないジョンとの間で何度もケンカが起こります。もちろんジョンもスティーブンのことが好きなので、少しずつ譲歩していきます。
物を書くことが好きな主人公が匿名でカミングアウトの作文を提出したことで、映画はクライマックスに向かいます。最後まで自分の味方でいてくれるのは誰なのか…
感想
なかなかスイートな恋愛映画でした。スティーブンはちょっとナヨっとした感じの陰キャで、よくいじめっ子から「このゲイ野郎が!」ってちょっかいをかけられるんです。でもいじめっ子たちもスティーブンがガチのゲイだと思っているわけではなくて、弱そうだからそうやっていじめてるだけです。この映画って今から20年くらい前にできた映画なんですけど、その頃ってケータイ電話が初めて学生に普及しだした時代なんですよね~。今ってゲイの人達はアプリで出会うのが当たり前ですけど、この頃は出会いと言えばバーとか夜の公園とかが普通だったんですよね~いや、知りませんが☆彡
なんていうか、目立たない主人公がなぜか学校一の人気者から好かれて付き合うことになるっていうあらすじ、少女漫画とかだと何度も繰り返し使われているせいで、賞味期限も1世紀くらい前に切れてるような感じなんですけど、主人公をゲイに変えるだけで物置でホコリ被っていた設定もリサイクルすることができて良かったねっていうような…あれ、文字にするとすごく辛辣に見えるけど、私が言いたいのはそんなことじゃない(笑)
ジョン含めこの映画の少年達はよく、「マジかよ」って意味でファ〇クミーって言うんですね。だからスティーブンがジョンに自分はゲイだってカミングアウトした時に、ジョンは「ファ〇ク・ミー(マジかよ)」って言って、あわてて「いや、そういう意味じゃない」って訂正したり…あと、イギリス英語ではタバコのことをFag(ファグ)って言うらしいんですけど、これって「ホモ野郎」みたいな意味のスラングでもあって、ジョンがスティーブンに「Fag? (タバコある?)」って聞いて、それを聞いたスティーブンが自分のことを言われてるんだと勘違いして少しテンパったり…ちょっとイギリス英語の勉強にもなりました。
普通に王道の恋愛モノでとても楽しかったですよっ(笑) 子供のセクシュアリティを認めない父親とか、ゲイ映画につきものの小さな葛藤は色々とありますけど、全てスパイスです。 あとこの映画、主人公の周りのキャラもなかなかいい味出してるんですよね。私はもうアラサーになっちゃいましたけど、まだ若い人はきっと楽しめます! どうぞ!
こんな人が書いています。
- アラサーでNZにワーホリに来ました☆ 頑張って外国で生活してみます☆
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