【An American Hate Crime 2018】 脅威の演技力に言葉を失う【LGBT映画】
- 2019.12.05
- LGBT映画
私は普段、海外映画やドラマを観る時は字幕を付けて観ます。ニュージーランドに2年以上住んで、外国人のパートナーと1年くらい一緒に暮らしたり(その後そいつに殴られて別れるけど、それはまた別の話)、完全英語環境の職場で働いたりしたけど、映画は絶対に字幕付きで観ます。だってないと分かんないもん(>_<) 聞き取れません(笑)
なのですが、この「An American Hate Crime(アメリカン・ヘイト・クライム)」という映画は字幕が見つからなかったため、仕方なく字幕なしで観ました。字幕ないと理解できないことが多いので、観るかどうかも迷ったんですけど、レビュー観る限り評価は高いし(というかIMDBで8.7点ってやばいです。)、テーマが面白そうだからというのもあって、字幕なしでチャレンジしてみようという気になりました。
~あらすじ~
生活がパッとせずにフラストレーションが溜まっているジェイクは、同性愛者を嫌う友達にそそのかされて、ゲイ男性が使う出会い系アプリを使い夜の公園にゲイ男性を誘って暴行をするという遊びを始める。自分のセクシュアリティにようやく折り合いをつけ始めた14歳のノアは同じ出会い系アプリを使い、ある男性と会う約束をする。事件の加害者側(ジェイク)と被害者側(ノア)の二つの視点から語られるストーリー。
ヘイトクライムというのは、人種や宗教、セクシュアリティを動機にした犯罪で、例えば同じ暴行でも、ヘイトクライムとされた場合は罪が重くなります。
ヘイトクライムと呼ばれる事件は年々増加しているそうですが、ヘイトクライム自体が認識されたのがつい最近ということを考えると、ヘイトクライムだけどヘイトクライムとして扱われなかったヘイトクライムが過去に沢山あっただけなんじゃないかな~という気もします。(ヘイトクライム言いすぎて何がなんだか分からなくなるパターン)
今年の初めにクライストチャーチで起こったテロは、ムスリムをターゲットにした典型的なヘイトクライムでしたね。
こう言っちゃアレですけど、ヘイトクライムというのはアメリカの方が深刻だと思います。テーマが興味深かったので字幕がないにも関わらず、頑張って観ましたよ。
映画を見始めて感じたのは、「んー、ところどころ分からないけど、意外とイケるかも」でした。アクセントが強いNZ英語で鍛えられた私は、クセのないアメリカ英語ならなんとか聞き取れるようになっていました。もちろん100%じゃないですよ。「変なアクセント身に付けたくないから、本場のアメリカに行きたい」って以前友達が言ってましたけど、意外とクセの強い国で英語勉強した方が応用が利くんじゃないでしょうか…。
調子に乗ってしばらく映画を観ていたのですが、そこで私はあることに気づきます。
この映画…
俳優全員のレベルがヤバい…
…演技がド素人(>_<)
全員がセリフをスティック・リーディング‼…棒読み(>_<) まさかの棒読みwww
大根役者www ラディッシュ・アクターwww
私のリスニング力が上がったんじゃなくて、こいつらが棒読みだから聞き取りやすいだけだったwww
しかもセリフがいちいちどっかで聞いたことあるクサイやつwww(^p^)
被害者側の主人公であるノアの相手役の男の子が、入院した昏睡状態のノアに対して「君を失うことはできない。今も…そしてこれからもずっと…」こんなセリフを棒読みwww ちょっとwww (>_<) 寒いよおおおおwww
この映画、どいつもこいつもセリフがいちいちクサイし嘘っぽいし薄っぺらいんですよね…(>_<) え、なんでこんなのがIMDBで8.7点なの? IMDBのスコアって、7超えるとかなり良い部類に入るんですけど… ってよく見たらレビューしてる人30人ちょっとしかいないよっ! それじゃあバイアスかかりますよね・・・私なら3点くらいにします。
いちおう最後まで観たんですけど、エンターテイメントとしては終わってる出来でした…。なんだろう…、例えるなら、売れないアマチュア俳優を使って作られた、交通安全の宣伝用ビデオみたいな…
ゲイ男性をアプリでおびき寄せて暴行する事件を、加害者と被害者の二つの視点から語るという題材はすごくよかったのに、料理されて出来上がったものが交通安全ビデオ…
大学も退学になってバイトもクビになってやけくそなジェイクが仲間に会いに行く時、道端で都合よくミリタリーおじさんに呼び止められます。
ミリタリーおじさん「お前はバイトもクビになって学校も退学になってやけになってるんだろう?」←なぜかジェイクのことが分かるおじさん
ジェイク「なんでオマエは俺のことがそんなに分かるんだ?」←こんな素直に人の話聞くやつなら最初からグレないっつーの
ミリタリーおじさん「わかるさ。お前は昔の俺にそっくりだ」←もうこのセリフが…(@_@;)
その後、自分の友達がゲイで最初はいじめたけど、すごいいいヤツだったから今は仲良くなったとかのすごくどうでもいい自分語りを始めるミリタリーおじさん。
突然どこからか現れたミリタリーおじさんから心にまったく響かないお説教を聞かされ、すこし改心する主人公。←ありえない
最初から最後までずっとツッコミせずにいられない駄作でした☆
映画なめんなよ(>_<)
こんな人が書いています。
- アラサーでNZにワーホリに来ました☆ 頑張って外国で生活してみます☆
最新の投稿
- アラサードロップ(日記)2021年1月14日教師育成コースに受かったので今年は学生になります☆彡
- NZ社会2020年12月16日安楽死、大麻について意見がさっくり分かれるニュージーランド
- アラサードロップ(日記)2020年12月7日ニュージーランド教育ディプロマの面接行ってきました。
- アラサードロップ(日記)2020年12月3日来年から学校行きたい☆
- 前の記事
ムスリム夫と電話で離婚した 2019.12.04
- 次の記事
【Get Real 1998】王道でいい!イギリスの高校生ゲイの青春ラブストーリー【同級生】 2019.12.07