意識低い系日本人が海外就職をすると…
- 2019.03.14
- NZでお仕事
日本で働いている人達の中に、「オマエみたいなのが海外でやっていけるわけないだろう。」と言われたことのある人はいるでしょうか? 私は言われたことがあります♪ 「海外は日本みたいに甘くないぞ。」って言われました。
海外で働くイメージ
日本の零細企業で働いていた頃、「海外で働く」という言葉から想像していたものは、ウォールストリートの銀行員とかシリコンバレーのエンジニアでした。主に海外ドラマの影響です☆ 極限の騙しあい、帰宅後も勉強を続けたり、毎日自分の価値を高めるために本を読んだりして知識のアップデートをしないとすぐに無能扱いされるので、スキルアップのために朝活や週末のネットワーキングも欠かさない生活。そんなに忙しい日々を過ごしてるのに、家族との時間もしっかりと確保して…という、この人達の1日って実は36時間くらいあるんじゃない?みたいなのをイメージしていました。この人達の世界では成果を出し続けないとすぐにクビになるらしいです。天国から地獄、地獄から天国へのジェットコースターですね♪
「海外で働く」の現実
今回私がするのは、同じ外国でも、そういう意識高い人達の世界と全く関係ない、私の世界の労働のお話です(笑)
私は現在、受付とか事務とか、たまにホームページ制作とか、そういう雑務を色々とする職場で働いています☆ 私は決して優秀な人材ではないし、あまり真面目でもないです。よく同僚や客からのメールを「後で返そう」と思って放置したまま忘れたり、その日にできそうでも一見面倒な仕事だったら次の日(なんなら次の週)に持ち越したりはもう日常です。後回しにしすぎていよいよヤバくなったタスクを直前で急いでやって、ミスだらけのワケわからないモノを提出したりとか、そんな日々です。 そんな恥ずかしい仕事ぶりですが、「でも、まだ本気出してないだけだモンっ!」って自分に言い聞かせて心の落ち着きを取り戻し、次の日からまた面倒な仕事を後回しにするルーティンに戻ります。きっと本気を出すその日は来ないでしょう。
日本で働いていた時はしょっちゅうメチャクチャに怒られていたのですが、ニュージーランドで働くようになってからは同じようなミスを連発してもあんまり怒られません。というよりもむしろ、同僚からも客からも「コイツは真面目で信頼できる」って思われている気がします。
ダメダメでも評価される
こういう実際の状況と乖離したかに見える評価がなぜ起こるのかと言うと、簡単です。周りの人達がそれ以上にヤバいからです。最初これは、私の店が貧困層(私含む)の多い荒れた地域にあるせいかな~と思っていましたが、どうもあまりそれは関係ないようです。
ニュージーランドの大企業で私の2倍くらいの時給を貰いながら働いている優秀なはずの社員も、メールの返事をしなかったりはもう日常だし、「この日までにやっておいてね」「はい、やっておきます!」というやり取りをしたのに頼んだことを忘れてるなんてこともしょっちゅうです。 「これ、やっておいてって頼んだけど、どうなった?」ってメールしたら、すぐに返事が来たので「お。焦ってる?こんなに早くメール返してきた~(笑)」とニヤニヤしてメールを開いたら「有給取ってます。3週間後に戻ります☆ ハッピーホリデー♪」という自動返信だったのを見て絶望したことも何度かあります。なにがハッピーホリデーやねんっ(>_<) しかも、「どうしても困ることがあったら、僕の代わりにピーターに連絡してね☆」って連絡先が書いてあるのでピーターにメールしたらピーターにも無視される、という連続技でトドメを刺してきます。チームワークがバッチリ☆
カフェ勤務の知人の体験談
「ある日キッチンで働いていたら、突然同僚のインド人から「オレ、あと30分後に頭痛になって帰るから」って言われました。 冗談かと思ったんですけど、宣言通り彼は30分後に頭痛を発症し、キッチンに私ひとりを残して帰っていきました。」
オークランドの役所で働いてる知人の体験談
「今の部門のオフィスは私含めて6人いるんだけど、3人いるキーウィの同僚が週に1~2回に無断で休むから、結局私(韓国人)とか中国人の同僚がオフィスを回してる。外国人だけが真面目に働いてるの。あんな働き方なのにキーウィがクビにならないのが不思議すぎる。」
私の職場で働いているキーウィの人も、無断欠勤がめちゃくちゃ多いです。しかもその理由も前日飲み過ぎたとか、そんなのです。でも人手不足だからクビになりません(笑)
恐らく、ウォールストリートとかシリコンバレーなど、ものスゴイ給料を貰っている人達の世界では時間の流れがとても速いんだと思いますが、私たちのような低賃金の世界では色々なことがゆったりです。
「日本人は勤勉」とは特に思われていない
そんな海外の普通の世界で、平均的な日本人が平均的に働くとどうなるでしょう。大抵の場合、「とても真面目で優秀」という評価を受けて、大事にされます。ニュージーランド人は別に「日本人は勤勉」というイメージを持っているわけではありません。もともと日本人にそんなに興味を持っていないから、知らないんです。なので、平均的なキーウィは日本人に対して、他の外国人と同じような印象を持っています。 そして実際に日本人と働くことで彼らは日本人に対する評価をし直します。
日本はたま~に大学生とかがツイッターなどでバカなことをやらかしてニュースになったりしますが、ほとんどの日本人は無断欠勤とかしませんし、「あ~面倒、この客からのメール削除しちゃえ」とかしません☆ 社会人としてそのラインは超えちゃいけないだろう、ということは日本人はしないんです。
でも、多くの外国の人々はその超えちゃいけないラインをみんなウサイン・ボルト並みのスプリントで走り幅跳びするように飛び超えちゃいます。なんなら毎回自己ベストを更新しようとします。
そんなアスリート達が沢山いる世界で働くと、「ちゃんと職場に来る」とか「言われたことをやる」とか、当たり前のことをしているだけで他の人達と差別化できます。多少のミスとか、全然問題になりません♪
「言われたことをやるだけ」でいい?
私はツイッターしているんですけど、誰かが「もう言われたことをやるだけの人は必要とされない。毎日勉強をして、自分の市場価値を高めて、新しいことにどんどん挑戦していく人間だけが生き残れる時代を僕らは生きているんだ。」みたいなツイートをして、それに対する別の人の「私の住んでいる外国ではそれが当たり前です」みたいなコメントを先日見かけました。おそらくこの人達はシリコンバレーで住んでいるのでしょう。
でも、「言われたことをやるだけ」もしない人達がニュージーランドには多数いるので、とりあえず「言われたことを言われた通りやるだけ」でこの国ではそこそこ普通に生きていけそうです。
そしてこんなNZなのに、他の国からすると「キーウィはマジメに働く」って思われているみたいです。逆に他の国がどんだけヤバいんだって感じですね☆
「海外で働く」ということ、アメリカドラマとかをイメージしていると大変そうですが、そういう一部の地域以外の場所では、日本よりもかなり楽かもしれませんね。
ただし日系企業は別です☆ どこでもキツいみたいです。例えばオークランドのJTB、ここ2年でずいぶんと労働条件が改善されたようですが、過去に働いていた人の話によると、ちょっと前まで繁栄期は夜の11時とかまで働かされていたそうです。
ということは、就職するまでは大変だけど、頑張ってローカル企業で就職できれば、後は意外とイージーモードになるかもしれませんね☆
「日本みたいな甘いところでダメなお前は海外なんか行ったらすぐにクビだぞ。」って言われましたが、フタを開けてみると海外の方がよっぽど甘かったという、そんな話でした。 日本で「お前はホントだめだな~」って言われている人、もしかしたら外国では「お前はホント頼りになるな~」って言われるかもしれませんよ♪
こんな人が書いています。
- アラサーでNZにワーホリに来ました☆ 頑張って外国で生活してみます☆
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