紹介したいNZのミュージシャン8名☆
- 2018.02.18
- NZ雑記
- ニュージーランドの音楽
NZ内では当然英語の曲ばかり流れるわけですが、ほとんどアメリカとかイギリスの曲ばかりと言えば、そうでもないです…と見せかけてそうです(笑) あとオーストラリアの曲もNZにはたくさん入ってきまーす☆ 逆はないんですけどね…小さい国ですからね~☆ でもちゃんとキーウィ歌手は沢山います☆ どこか田舎くささが抜けない人が多いですが(笑)NZだから仕方ないですよね!
バスで隣に座ったマオリのおじさん(実は同じアラサーだった)にキーウィ歌手を色々教えてもらえたので、今日は90年~今まででそこそこヒットしたキーウィ歌手・バンドを独断と偏見でちょこっとだけ紹介しようと思いまーす☆
あくまでもマオリ青年からの推薦半分、実際に聴いてみての個人的な趣味半分で選んでます(笑)
Bic Runga (ビック・ルンガ)
NZの歌手はNZ内だけで売れても沢山は稼げないので、頑張って世界を目指すのですが、残念ながらNZ内だけの人気で終わるケースがほとんどでしたが、約20年前の1997年にNZ国内でナンバー1となったこの方、Bic Runga(ビック・ルンガ)のSwayという曲がおバカ系コメディ映画のアメリカン・パイで使われて、少し知名度が上がります☆ 彼女のアルバムは日本でもリリースされたらしいです☆
このSwayという曲、NZではかなりのロングヒットだったらしいので、NZのアラサーなら誰でも知ってるかも? とても聞きやすいメロディーです☆ 彼女はNZ原住民のマオリと、中国系マレーシア人の両親のもとに生まれ、クライストチャーチで育ちました☆
NZなら誰でも知ってるBic Runga、いい曲を出してるのに残念ながら世界的なヒットにはなりませんでした(それでもかなり健闘したんですけどね)☆ 実は今も現役で頑張ってます☆ あまり流行と関係ないタイプのメロディーなので、息長く活動できそうですね☆
Brooke Fraser (ブルーク・フレイザー)
2000年代になって出てきたのがこの歌手 Brooke Fraserさん☆ 彼女は今でもNZのトップ・シンガーです☆ このArithmetic(算数)という歌も2000年前半のロングヒット☆ 「足しても引いても合計はあなたになるのよね♪」という謎の歌詞でNZのチャート1位を取りました☆ 活動の拠点はNZとオーストラリアなのですが、クリスチャンらしく、クリスチャン系の讃美歌(?)でリードボーカルとして歌った曲がキリスト教曲カテゴリー(そんなのあるんかい)で2018年グラミー賞を取ります☆ 彼女もまだまだ現役です☆
Scribe (スクライブ)
同じ頃に出てきた男性ラッパーがこの人、Scribeさんです☆ サモア系キーウィのScribeさん、このDreamingという曲が大ヒット☆ 「貧乏だからCDすらなくてテープとペンだけで歌を勉強したんだ。ニューヨーク行きたいっ!」という若者の叫びがNZの若者とキッズの心に届き、NZの子供たちのヒーロー的存在になります☆ が、このしばらく後に出したアルバムが売れないストレスから薬物にハマり、暴行事件を起こし警察に捕まってしまいます☆ 今は立ち直って次のアルバム作りをしているようです☆
Nesian Mistik (ネジアン・ミスティーク)
Scribeの後に続くヒップホッパー(っていうんですかね)がこのグループ、Nesian Mistikです☆ ポリネシア系の国々(クックアイランド、トンガ、サモア)出身のキーウィが集まって、ポリネシア感を全面的に推しだしている曲が特徴です☆ ダサかっこいい系というんでしょうか? 何気にハワイ音楽っぽいです☆ 彼らのNesian 101という曲が2008年に大ヒット☆ 歌詞が意味不明なんですけど、ポリネシア系の人がNZで育つのはどんな感じかというのが歌われています☆
「コーラとパイが俺たちの贅沢な夕食☆」とか「$1のチップス(フライドポテトのこと)を買うためにバス代をケチるぜ!」とか「お小遣いはストリートファイター2に」とか、面白いですね☆ なんか食べ物のことばかりの歌詞、私は好きです!
2000年代になってからNZの歌手も世界で急に存在感を増してきます☆
Fat Freddy’s Drop (ファットフレディーズドロップ)
私のブログタイトルのアラサードロップみたいな名前ですね☆ ウェリントンに住むミュージシャンの友達同士が世紀末にバンドを結成して、色々なジャンルをフュージョンしたゆるい音楽を作り上げました☆ 実は私はあんまり好きジャンルじゃないんですけど、友達がやたら推してくるのでここで紹介します(笑)
このWandering Eyeを含むアルバムBased on a True Storyが2000年代半ばに大ヒット(メロディーは全然メインストリームじゃないのに!)☆ キーウィに「Fat Freddy’s Drop好きだよ」と言うとちょっと驚かれるかも?
Hayley Westenra (ヘイリー・ウェステンラ)
クライストチャーチの音楽一家に生まれて育ったヘイリーは12歳の頃から路上パフォーマンスを始めます☆ 天使のような声が評価されて、2003年にアルバム「Pure」を出して、マオリの伝統音楽やクラシック系の歌を歌い、ニッチなジャンルにも関わらず世界で300万枚を売るヒット!
日本のドラマ「白い巨塔」の主題歌にヘイリーの「アメージング・グレイス」が使われたので、日本でも実はそこそこ人気が出ました☆ 恐らくいい家庭で育ったのでしょうけど、ミリオンセールスを記録した21歳の時に所属するレコード会社から、「もっと人気を出すためにセクシーな恰好してくれない?」と圧力をかけられますが、「イヤです」とキッパリ断ります(笑)
SIX60
2008年に結成し、すでにNZ内では有名になってたアーティストTiki TaaneさんにプロデュースされたSIX60というバンド☆ デビューからいきなりNZ内で1位になります☆ このDon’t forget your roots という曲は2011年に一位にこそならかったものの、かなり長くの間チャートにのこってラジオなどでひたすら流されていたそうです☆
「みんな夢を持って新しい世界に行くけど、思い通りにいくとは限らないし、もうダメだと思うこともあるよね。そんな時は故郷の家族や友達を思い出して。自分のルーツを忘れないでね。」という応援歌です☆ この人達は今も新しい曲をどんどん出してて、ラジオなどで聞こえてきます☆ なんかNZの曲ってゆったりした島系(?)の歌が多いですよね? 私が好きなのがそういうジャンルなのかな? そしてミュージックビデオがもれなく低予算ビデオな気がする(笑) 派手なエフェクト使ってるNZのビデオ全然みかけないような…
一応これまで紹介した人達はみんなNZ内ではヒットしたのですが、世界的には残念ながら知られていません☆ Bic RungaとHayleyが一番世界的なスターに近く、Brooke Fraserもクリスチャン系の歌で有名になりましたけど、これはちょっと違う気がしないでもないですよね☆ みんなお金ないし、派手な音楽やビデオは作れないから、この辺りがNZの限界か…と思っていたところに17歳のLordeが降臨します☆
Lorde(ロード)
これまで米国のチャートにNZの歌手が載ることなんてなかったんですけど、2013年彗星のごとく現れてビルボードで1位をとったのがオークランドのデボンポート出身の17歳Lorde! 大ヒットした「Royals」を含むアルバム「Pure Heroine」は世界で3000万枚近く売れ、名実ともに世界的スターになります☆ 「Royals」で使われた楽器はドラムと指パチンのみ(笑) 歌だけで勝負してます! 自分で作詞作曲してらっしゃるそうで☆
そしてビデオも相変わらず低予算系でひたすら退屈なのですが、これは恐らく狙ってやってます☆ 歌のテーマが「シャンデリアとか、ダイアモンドとかキャデラックとか、そんな歌とかテレビばっかり本当にウンザリ。遊びに行く時、行きのバスでお金が足りるか確認する私達だけど、それでも満足だもん。」というメッセージが同じように拝金主義にウンザリしてた世界中に人の心にしっかり届いたのか、世代を超えてとてつもない支持を獲得☆
「私はミリオネラなんかになれないって分かってるわ。でもいいもん。」という歌を歌って彼女自身はミリオネラになったというとても皮肉な存在です☆
作詞作曲自分でやって、10代でデビューして1位って、宇多田ヒカルみたいですね(笑) 母親は詩人らしく、昨今のポップソングの分かりやすい歌詞とちがって、Lordeの歌はどれも詩的な表現が多いです(←こんなこと書いてますけど私は読んでません(笑)TOEIC500だから) もしも作詞を母親に手伝ってもらったなら、そういうところも宇多田ヒカルそっくりですね(笑) 宇多田ヒカルみたいに息の長い歌手になってほしいですね~☆
Hayleyもそうなんですけど、Lordeもそこそこ裕福な家庭で育ったからか、それともキーウィだからなのか、世界からの「もっとセクシーな恰好しないの?」という圧力に、「私が着たいと思った服を着たい時に着させてよ。」とキッパリNoを言います☆ 若いからでしょうけど、Twitterなどでも言いたいことを言いまくってたまに炎上してます(笑) キーウィの女の子って強いですね(笑)
というわけでNZ歌手を何人か紹介しました☆ 何か好きな曲はありましたか? 特に好きな曲がなくてもキーウィ歌手の基礎知識としてLordeとBic Rungaは押さえておいた方がいいと思います(笑) 私が好きなのはSIX60でーす♪
こんな人が書いています。
- アラサーでNZにワーホリに来ました☆ 頑張って外国で生活してみます☆
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