ゲイ映画に癒される日々 ~My life with James Dean~

ゲイ映画に癒される日々 ~My life with James Dean~

 

キオラー☆彡 マオリ語でこんにちは!

 

最近は気分の方が全然アゲアゲになれなくて、毎日をダラダラと過ごしている次第であります。どうも何もする気になれないというか、自分を甘やかしてしまうというか… 思ったよりも精神的に疲れているのでしょうね私はきっと。

 

疲れた私はここ1~2週間ほど、ちょくちょく映画を観ていました。スマホ使うようになってから映画の2時間ってのが異様に長く感じるようになってしまい、最近はとんと映画などは観なくなっていたのですが、ちゃんと観るといいものですね。私が普段好きなジャンルはSF系やサスペンス系ではなく、リアルライフに近いドラマや恋愛モノなんですけど、ただここ最近はそれらのジャンルはツラくて観れなくなっていました。

たぶん、登場人物に感情移入するのが辛いんですよね。あと、「あぁ、私いまけっこう不幸なのに、この人たち幸せそうでいいな~」とか思ってしまうからでしょうか(笑)メンタルがそんな感じなので、登場人物が自分から遠いところにいる映画の方が緊張せずに楽しめます。だから邦画よりは洋画がよくて、ドラマよりはサスペンスとかスリラーという感じでしょうか。

 

前置きが長くなりましたけど、そんな私がここ最近観ている映画はドラマ系です。ちょっと前にドラマ系は観るのが辛いっていったのに、それでもドラマを観ている理由は主人公は全員ゲイだからです( *´艸`)

 

ゲイ映画なら、観れる! 登場人物たちが自分から遠すぎて、この人たちが幸せになっても素直に「あぁ、良かったね。」ってきれいな心で祝福できるし、不幸になったら「あぁ、かわいそう」って曇りなき心で悲しめるから(笑) 普通の男女の恋愛モノは見ると元カレのこと思い出しちゃって思った以上にキツいんですよね実は。 でも同性愛モノ(特に男性同士の)だと完全に自分と別世界の話だって突き放して観られる分、すっごい楽。 ただレズビアンものだと、やっぱり微妙に登場人物に感情移入できちゃうので、そこまで気楽に観れませんでした。

 

ちなみに映画は全てゲイの友達から借りました。感謝です。

 

色々と見たので、もちろん名作もあれば駄作もあります。私が個人的に面白かったな~って思えたやつをこれからいくつか紹介していきますね!

 

とりあえず第一弾はこれです!

My life with James Dean  (2017)

~あらすじ~

自分が監督した最初の映画の上映のためにノルマンディーに招待される主人公のジェラウド。自身もゲイであるジェラウドが撮る映画はゲイ男性が主人公のややアート寄りな映画なため、ノルマンディーのような田舎では当然観客は呼べない。が、映画館で働くバルタザーはジェラウドの映画を観たことでジェラウドに恋をしてしまう。

 

この映画の題名にあるJames Deanという人は、1950年代に活躍したアメリカの俳優らしいのですが、私はあまり古い映画を見たことがないので、残念ながら彼に関する知識が全くのゼロなんですよね。俳優としてヒットしてからすぐに事故で亡くなるという、太く短い人生の人だったようです。

James Dean

James Deanさんについて私が何も知らない私は、このフランス映画に隠された(こめられた?)意味のようなものを理解することはできません。なので必然的に感想も薄っぺらいものになります。

 

この映画、ストーリーはあってないようなもので、アラサーの駆け出し映画監督であるジェラウドが、付き合っている彼氏からの連絡がなかなか来ないことや、自分の映画に観客がなかなか入らないことにヤキモキ…しているのかどうかはジェラウドが無表情すぎて分かりませんが、なんとなくフラストレーションが溜まっているのは伝わってきます。そんな中でジェラウドの周りで小さな事件が起こり、なんとなくジェラウドもそれらの事件に巻き込まれていき、周囲で色々なことが起こるのを見ている内に、段々と次の映画のアイデアが固まっていくという、なんだかとっても微妙なストーリーラインです。 舞台はノルマンディー固定で、展開も非常にゆっくりです。

こんなところに住みたい。
恋に一直線のバルタザー(左)と、無表情で何考えてるのか分かんない主人公(右)

しかし、私はこのフランス映画がめちゃくちゃ気にいりました。何がいいのか説明できないんですけど、これは癒しのための雰囲気映画と割り切ると、すごくいい感じに楽しめます。終始ボケーっとした顔で何を考えているのか分からない主人公のジェラウドと、フランスの田舎の綺麗な景色を見てると、自分もすごくボケーっとした気分に…あ~、これ、なんか既視感があるな~っと思ったら、私が好きな「かもめ食堂」みたいなノリなんですよね。「なんだこの展開…」って思わせるシュールな気の抜けるギャグがところどころに散りばめられた、フランス版かもめ食堂です。

ちなみに同性愛者が主人公ってだけで、別にカミングアウトとかの重いテーマは扱っていないので、ゲイ色は薄めです。これをゲイ映画といって紹介していいものなのか…

 

なんだか私までフランスの田舎でホリデーしたかのような気分になれる映画でした。

 

こんな人が書いています。

ナタリー
ナタリー
アラサーでNZにワーホリに来ました☆ 頑張って外国で生活してみます☆